コンビニオーナーや店員らでつくる「コンビニ関連ユニオン」が12月11日、都内で記者会見を開き、「元日休めなくていつ休めるのか」として、売り上げが見込めないなら1月1日は休業すべきだ、と全国のオーナーに呼びかけた。

同ユニオンの執行委員長で、現役のセブン-イレブン・ジャパン社員の河野正史さんは「24時間、365日はまったくやる必要がない。疲れたら閉めちゃいましょうよ」と訴えた。

同ユニオンでは、元日にチェーンにこだわらず100店舗で休業するという目標を立てており、現時点で20〜30店舗について参加のめどが立っているという。1月1日はもっとも休みやすい日だとして、オーナーの環境改善の足がかりにしたい考えだ。

一方で、会見に出席したユニオン所属のオーナーが、契約解除になるリスクから参加は「思案中」と打ち明けるなど、本部と加盟店の複雑な関係性もうかがわせた。

なお、元日の営業をめぐっては、ローソンが約100店舗で休業実験をすると10月に発表している。

コンビニ店主による労働組合が認められるかは、別団体の「コンビニ加盟店ユニオン」が争っている。地方労働委員会は認めたが、中央労働委員会は今年3月、労働組合ではないと判断。現在、東京地裁で審理されている。