リング誌インタビューに登場、井上は「すごいパワーを持っているよ」

 ボクシングの元5階級制覇王者ノニト・ドネア(フィリピン)はワールド・ボクシング・スーパー・シリーズ(WBSS)の決勝で井上尚弥(大橋)に敗れ、準優勝に終わった。戦前の井上の圧倒的有利予想を覆し、判定までもつれる死闘を演じた“フィリピンの閃光”。権威ある米専門誌「リング」のインタビューで、改めて頂上決戦を振り返り、井上のパンチを絶賛。一方で自身が傷口を狙わなかったことには「正々堂々戦いたかった」と武士道精神を語っている。

 激しい打ち合い、死闘の末に12ラウンド判定負けを喫したフィリピンの英雄。11回にダウンを喫したが、最後まで激しく拳をぶつけ合った頂上決戦は年間最優秀試合との声も上がった。

 36歳(現在は37歳)にして健在ぶりを示したドネアは、リング誌のインタビューでモンスター戦を振り返っている。

 まずレポーターから井上のパワーについて問われたドネアは「彼はすごいパワーを持っているよ。沢山の相手を彼はワンパンチで倒せる。だけど僕はいつもタフガイだ。いくら殴られても起き上がるよ。自分のパンチを受けられる体をありがたく思っているよ。彼の猛攻をね。だが、彼は言った通り素早いパワーを持っている」と絶賛しつつも、最後まで立ち続けた自身のタフネスぶりも自賛している。

右目を狙わなかったのは「正々堂々戦いたかった」

 また2回には強烈な左を顔面に当て、井上の瞼をカット。激しい流血を誘ったが、ドネアはウィークポイントを執拗には攻めなかった。これに関しては「そこまで切り傷は気になっていなった、ただ自分がやるべきことをやっただけ」と語っている。

 さらに続けて「彼をノックアウトしようとした、それだけが頭の中にあった。ただ自分が計画した事をやろうとしていた。みんなが何故そこに追討ちをかけないのかと聞いてきたが、ただ自分のスタイルを貫いた、ノックアウトを奪う事。まあ、古いメンタリティーかもしれないが正々堂々戦いたかった」とレフェリーストップではなく、KOを狙っていたと紳士的に語っている。

 健在ぶりが評価され、最新のWBCランキングではルイス・ネリ(メキシコ)に代わって1位にジャンプアップ。WBC王者ノルディ・ウーバーリ(フランス)への指名挑戦権も与えられている。王座返り咲きの可能性も十分に秘めるドネア。まだまだ世界のトップ戦線で戦い続けることになりそうだ。(THE ANSWER編集部)