OPPOが11月上旬に発売した「OPPO A5 2020」。Snapdragon 665にRAM4GB、ストレージ64GBと、同社のOPPO Reno Aと比べると仕様が抑えられていますが、何よりメーカー希望小売価格が税別2万6800円という低価格な設定が魅力です。

低価格のミドルクラス端末とはいえ、流行りの超広角を含む4眼カメラに5000mAhの大容量バッテリーを搭載するなど、ポイントは押さえられており、コストパフォーマンスが高めの1台となっています。

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ディスプレイは6.5インチの液晶ディスプレイ。解像度が1600 x 720と低めなのは値段なりといったところですが、とくに粗が目立つわけでもなく、十分な品質だと感じます。フロントカメラは1600万画素で、水滴型ノッチを採用しています。

背面は、OPPOの端末ではおなじみになったグラデーションカラーでブルーとグリーンの2種類です。カメラの下には指紋センサも搭載します。なお、残念ながらFeliCaは非搭載ですが、NFCは利用可能です。

底面のUSBはもちろんType-C。3.5mmジャックも備えます。



OPPO A5 2020の特徴である4眼カメラですが、構成としては1220万画素(f/1.8)のメインカメラに800万画素(f/2.25)の超広角(119°)カメラ。200万画素(f/2.4)x 2のカメラはポートレートフィルターに使われますが、片方はモノクロカメラになっています。



標準カメラと超広角カメラですが、切り替えは、カメラアプリ上のウルトラワイドボタンで行います。ぱっと見、パノラマ撮影のようにも見えますが、パノラマは別にメニューが用意されています。


▲矢印部分がウルトラワイドボタン

以下、標準と超広角で撮り比べてみた作例をいくつか。


▲標準


▲超広角

▲左:標準、右:超広角


▲超広角 夜景モードで撮影

ちなみに、横向きで超広角撮影を行う際、指が映り込みやすいので注意が必要です。なお、望遠レンズはありませんが、標準、超広角ともデジタル10倍ズームまで対応しています。


▲標準


▲標準 デジタル5倍ズーム

▲標準 デジタル10倍ズーム

さすがに10倍まで行くと粗が目立ちますが、5倍程度なら常用できそうです。​​

背景をぼかしたポートレートも撮影可能。ポートレートは人物以外でも利用できます。


▲ポートレートモードで撮影


▲ポートレートは人以外でも利用可能。右肩部分が若干おかしいですが、細かいアンテナも綺麗に処理されています

写りや色味については好みもありますが、2万円台のミドルクラス端末としては十分すぎるカメラではないかと思えます。

最後に一応ベンチマークを行って見ました。AnTuTuのスコアは16万8635。GeekBench 4はシングルコアで315、マルチスコアで1382。AnTuTuスコアが30万を超えるようなハイエンド機と比べてしまうと見劣りしますが、アプリの起動やウェブのスクロールでもたつくようなこともありません。



一昔前までは、ミドルクラスと言えば、画面が大きいだけ、バッテリー容量が多いだけといった、とりあえず一芸に秀でてみました的な端末も多かったのですが、最近では、一通りのことはそつなくこなせる優等生型の端末が増えている気がします。

OPPO A5 2020もそんな優等生型の端末ですが、もちろん、それが悪いということではありません。最新ゲームを楽しみたい、高精細な写真を撮りたいなど、何かしらの目的がないのであれば、10万円近いハイエンド機を購入する必要はもはやなくなく、OPPO A5 2020のような端末で満足できてしまいそうです。

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OPPO A5 2020製品サイト