普通の人はまず新車で選べないクルマ

 新車時は手が出なかったけど、中古になったらなんとか買えるかも……? そんな夢をみたことがある人も多いことだろう。しかし、中古車とはいえ高額車はなかなか値段が下がらず、気づけばライフスタイルも大きく変わってしまったという人もいるのではないだろうか?

 そんな人にとっても、憧れのクルマがちょっと頑張ればお小遣い程度で買えてしまうほどの価格になっていたら、ちょっと心が揺らぐのではないだろうか? そこで今回は何かあっても最悪許せる範囲で狙えるクルマをピックアップしてみた。

1)トヨタ・センチュリー

 いつかはクラウン? いやいや、男の憧れといえばトヨタの最高峰車種、センチュリーである。現在は3代目センチュリーが登場し、街なかでも見かける機会が増えてきたが、今回狙うのは先代モデルだ。

 何と言っても国産車で唯一となるV12型エンジンを搭載していることが先代センチュリー最大のステータス。既存のV8エンジンを流用した現行モデルとは明らかな違いがあるといっても過言ではないだろう。

 そんな憧れのセンチュリーも50万円以下で狙うことができる。当然超絶な過走行車両が中心となるが、VIPを乗せて東奔西走していた車両だけにメンテナンスはしっかりやってあるはず。万が一壊れても、家の前に停めておくだけで色々な効果を生みそうである。

2)ポルシェ・カイエン

 あのスポーツカーメーカーであるポルシェが初めてリリースしたSUVとして知られるカイエン。デビューは2002年であり、現在ほどクロスオーバーSUVがブームとなる以前の話であるが、そこに目を付けたポルシェはさすがといったところだろう。

 そんな初代カイエンはベーシックな3.2リッターV6エンジンを搭載したベースグレードよりも、4.5リッターV8エンジンを搭載したカイエンSのほうが安い個体が多いという逆転現象。初期物ではすでに自動車税の増税対象となっているだけに、大排気量モデルのほうが不人気ということなのだろうか。

 見る人が見ると古いモデルということがバレてしまうかもしれないが、そこは腐ってもポルシェ。一度ポルシェに乗ってみたいという夢が叶うのなら安いものではないだろうか。

後ろにしか乗ったことがないクルマを運転する喜び!

3)シボレー・カマロコンバーチブル

 わかりやすい成功の象徴といえばガイシャ、そしてオープンカーではないだろうか。手ごろな輸入オープンカーといえば、206CCやニュービートルカブリオレ、初代SLKなどが定番であるが、やはりここはアメ車がわかりやすいだろう。

 そこで登場するのが、アメリカンオープンカーの代表格であるシボレーカマロコンバーチブルである。手ごろな価格で狙えるのは若干不人気な4代目モデルとなるが、今改めて見るとそのアクの強いデザインがいかにもアメ車といった佇まい。価格も50万円以下から見つけることができてしまうのも素晴らしいポイントだ。

 もしかしたら今乗ったら最高にクールな1台になるかもしれないし、だれにも見向きもされないかもしれないが、ここはひとつ新たなブームを作ってやるんだ、くらいの気概で乗っていただきたい1台である。

4)トヨタ・コースター

 子どものころ、バスの運転手に憧れた人は多いのではないだろうか。なかには実際にバス会社に就職し、仕事としてバスを運転している初志貫徹な方もいるだろうが、ほとんどの人がバスの運転とは無縁の生活を送っていることだろう。

 そんなあなたにオススメしたいのが、マイクロバスであるコースターである。本来、マイクロバスであるコースターは中型免許以上が必要となるが、乗車定員を10人以下とした仕様であれば中型免許8t限定で運転することが可能となる。また、仕様によっては普通免許で乗ることができるものも存在しているのだ。

 さすがにマイクロバスということもあり、価格は150万円〜と少々値が張るが、ある程度走行したあとでも十分に値段のつく車両であり、手放すときの売値を考えれば決して高い買い物ではないだろう。それよりも問題は車両を駐車できる駐車場の確保になりそうだ。