ラーメンを作るときにケンタッキーフライドチキン(KFC)のオリジナルチキンの骨でダシをとるとウマい、というのはネット界隈で知られている生活術ですが、マルタイラーメンとのタッグがマッスル・ブラザーズ並みに大勝利だったのでご報告します。

きっかけは先日KFCの食べ放題レストランを訪れた際、積みあがっていく骨の山を見つめながら「これ何かに有効活用できないかな」と思ったこと。朝ドラ「スカーレット」の喜美子(戸田恵梨香)も陶芸の粘土クズがもったいないって言ってましたよ。

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作り方は……と言っても、もう書いた通り本当にそのままなのですが、身の部分を剥がしたオリジナルチキンの骨を鍋に投入し、水を入れて中火でコトコトと煮込んでいきます。

骨はあらかじめ縦に半分に割っておくとダシがとりやすくなります。ある程度は肉や衣が残っていても大丈夫です。

ちなみに、ダシをとるのに適した部位はドラム(脚)やリブ(あばら)だと思われます。今回はオリジナルチキン10ピースを購入し、その中からドラム4ピース、リブ2ピース、サイ(腰)1ピースを使用してみました。注文する際は(あくまでもお願いベースで)ドラムやリブを多めにできますか、と聞いてみても良いかもしれません。

アクを取りながら40分ほど煮込んだところで味をみてみると、あ、これヤバいやつ。口の中で軟骨の唐揚げをずっと転がしてる時に近い圧倒的な幸福感……!

ざるでこすと輝くような黄金スープが。う、美しい。

KFCのオリジナルチキンは専用の圧力釜を使い、最高185℃で約15分間じっくりと揚げることで中までふっくらジューシーに仕上げるのが特徴。ある意味で下処理は完了しているとも言え、秘伝のハーブ&スパイスが絶妙なアクセントとなっています。臭みは感じませんでしたが、気になる方は青ネギとかショウガと一緒に煮込んでも良いかも。

さて、あわせるのがなぜマルタイラーメンかと言えば、ひとつはスープのタレを作る手間が省けること。調味油は使用せず、粉末スープを半分くらい投入してみましょう(量はお好みで調節)。

ポークエキス、チキンエキス、カツオエキス、野菜粉末、粉末しょうゆ、粉末味噌、香辛料といった調味料が企業努力バンザイの巧みなバランスで配合されており、そこにオリジナルチキンの骨スープが加わることで爆発的な味の深みが生まれるのです。

そして生麺に近い食感のストレート麺がスープとよく絡み、チキンの風味をガシッと掴んで口の中に運んできてくれます。

うんめええぇぇぇ! これは超人強度190万パワーですわッ! KFCさん、ラーメンチェーンを展開してくれませんかねぇ。

ラーメンを作る目的でチキンを買うとなるとめちゃくちゃコスパが悪いのは言うまでもないのですが、もし自宅で骨が余ったら試してみても損はありませんよ。

調理・撮影サポート:オサダコウジ

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