[画像] DALI初のヘッドホン、11月下旬発売 - NC対応「IO6」、60時間聴ける「IO4」

ディーアンドエムホールディングス(D&M)は、デンマークのスピーカーブランド・DALIが手がける初のヘッドホン「IOシリーズ」を11月下旬に発売する。高音質コーデックaptX HD対応のBluetoothヘッドホンで、ノイズキャンセリング(NC)対応の「IO6」と、NC非対応の「IO4」の2製品をラインナップ。価格(税別)は、IO6が55,000円、IO4が43,000円。付属の3.5mmステレオケーブルで有線接続にも対応する。

DALI初のヘッドホン「IOシリーズ」が11月下旬発売決定(写真は「秋のヘッドフォン祭2019」で参考展示されていたもの)


「IOシリーズ」は、創業から35年余りにわたるDALIのスピーカー製造、音作りのノウハウを結集したワイヤレスヘッドホン。D&Mは「オーセンティックDALIサウンドともいえる、DALIスピーカー同様のクラス最高のサウンド・クオリティを実現。高音質と高耐久性を追求した」と説明している。

上がNC対応の「IO6」(キャラメル・ホワイト)、下はNC非対応の「IO4」(アイアン・ブラック)(「秋のヘッドフォン祭2019」の参考展示より)


「秋のヘッドフォン祭2019」で参考展示されており、発売日や価格などの詳細が決まった。カラーはIO6とIO4のどちらも、アイアン・ブラックとキャラメル・ホワイトの2色を用意する。

IOシリーズの装着イメージ


どちらもオーバーイヤータイプの密閉型ヘッドホンで、フリーエッジ・ペーパーコーンとネオジウムマグネットを使った、カスタムメイドの50mm径ドライバーユニットを搭載。「すべての周波数帯域において脚色のない、低歪でかつ正確、そしてダイナミックな再生」を追求した。

共振を最小限に抑えた強度の高いハウジングを採用。周囲の騒音(パッシブノイズ)を遮断するために、ドライバーとハウジングの間に振動を抑えるダンパーを装備している。

IO6。左がキャラメル・ホワイト、右がアイアン・ブラック


IO6はアクティブノイズキャンセリング(NC)機能を搭載。ユーザーの周囲の騒音やノイズを取り除くだけではなく、「音楽のディテール表現を向上させるオーディオ的なメリットがある。小さめのボリュームでも十分に音楽を楽しめ、長時間の試聴による疲労を軽減する」という。また、ヘッドホンを装着したままでも周囲の音が聞ける「TRANSPARENCY」モードも備える。ハウジング側面のボタンでNCのオン/オフと、TRANSPARENCYモードの切り替えができる。

IO6のハウジングにはNCモードの切り替えボタン(右端)がある


IO6とIO4はどちらもBluetooth 5.0準拠で、コーデックはSBC、AAC、aptX、aptX HDをサポートする。スマートフォンと連携するとハンズフリー通話が可能で、通話時の音声をクリアな音声で聞きやすくするCVCノイズキャンセル機能に対応している。

ハウジングにある、DALIのロゴを冠したプレートはマルチファンクション・ボタンとなっており、音楽再生や停止、曲送り・曲戻し、着信応答などの操作が行える。また、イヤーカップのアウターリングの上部と下部で音量を調整可能。ハウジング下部には電源/Bluetoothペアリングボタンや、バッテリー残量などが確認できる多色LEDランプ、充電用のUSB Type-C端子を備える。IO6のみ、NC機能のモード切り替えボタンがある。

イヤーカップの角度やヘッドバンドの曲線については人間工学に基いた設計を採用し、自然にフィットするデザインに仕上げた。ハウジングは90度折り曲げてコンパクトに折りたためる。イヤーパッドは取り外してクリーニングしたり、交換も可能。本体はIP53の防水・防塵性能を備える。また、実生活での使用を想定したテストを行い、耐久性を高めた。

IO4。左がキャラメル・ホワイト、右がアイアン・ブラック


IO4のハウジング


本体にリチウムイオンバッテリーを搭載し、連続再生時間はIO6が最長30時間、IO4は最長60時間。再生周波数帯域は10Hz〜20kHz、インピーダンスは25Ω。重さはIO6が325g、IO4が320g。IO6にはハードタイプのトラベルケース、IO4はストリングバッグが付属する。

IO6のトラベルケース


IO4のストリングバッグ