ロドリゲスと激突のネリ、サバイバルマッチを前に井上を再度挑発

 ボクシングのWBC世界バンタム級前王者ルイス・ネリ(メキシコ)が23日(日本時間24日)に米ラスベガスで、前IBF王者エマヌエル・ロドリゲス(プエルトリコ)と対戦する。ワールドボクシング・スーパーシリーズ(WBSS)覇者で2団体王者の井上尚弥(大橋)に対し、悪童は「依然として経験不足」「ドネアが2、3歳若ければ、負けていた」と挑発している。米専門メディア「ボクシングニュース24」が報じている。

 問題児がまた吠えた。WBSS準決勝で井上に2回TKO負けを喫したロドリゲスとの戦いを前に、ネリが怪気炎を上げている。

「ロドリゲスをいつKOするかは気にしていない。ゴールは勝つことだ。オレがイノウエよりも上であることを示すために、1ラウンドでKOしたいと思わない。それぞれのファイターのそれぞれのスタイルは試合内容を複雑にさせる。あるファイターをKOで倒した後、他のファイターと12ラウンド戦うこともあるんだ」

 こう語ったというネリ。井上への意識から、ロドリゲスを一気に片付ける気持ちでいる。

「ヤツが上とか、自分が上とかそういう意味ではない。自分には絶大な才能がある、そして強い。どっちが強いのかが分かるのは、リングに上がってからだ。相手を比較しても仕方ない。ロドリゲスは優秀で、強い。でも、KOで倒せる。いつでもそう思っている。そのために練習も積んだ。よく研究した。ファイトはあっという間に終わるはずだ」

「ネリがただ要求したからといって、トップランクがマッチメークに動くことはないだろう」

 また記事では、WBSS決勝のノニト・ドネア(フィリピン)対井上戦もテーマに上がった。

「ノニトはいい仕事をした。イノウエもそうだ。アメージングな試合だった。ドネアが2、3歳若ければ、勝っていただろう。彼は勝てなかった。なぜなら、サイズで少し上回っていたせいで疲れていた。イノウエを貶めるつもりはない。彼はいいファイトを見せた。過酷なダメージを乗り切った、順当に勝利した」

 世紀の名勝負だと称賛する一方で、試合後に37歳を迎えた5階級制覇王者が全盛期ならば、井上は負けていたと主張している。

「依然として、経験が足りない。オレにはより経験がある。彼が対峙する最高のファイターはオレだ。オレと彼の戦いは誰か最強を決める対決になると思う」

 常々挑発してきた悪童ネリ。キャリア30戦という経験値こそがアドバンテージと主張する一方で、記事では「ファイトは実現するかもしれないが、ネリは自分自身がビッグネームであることを確立する必要があるだろう。ネリがただ要求したからといって、トップランクがマッチメークに動くことはないだろう」と分析。現時点で井上と同じリングに上がるにはネリにネームバリューが足りないと、厳しい指摘をしている。(THE ANSWER編集部)