「スペシャル・ワン」がプレミアリーグに帰ってきた。

 現地時間11月20日、トッテナムは、前日に解任していたマウリシオ・ポチェティーノの後任として、ジョゼ・モウリーニョと2022-23シーズンまでの契約を結んだことを正式に発表した。

 現在56歳のモウリーニョは言わずと知れた名将だ。その圧倒的なカリスマ性と類まれなる戦術眼で、プレミアリーグではチェルシー時代に3度(04-05、05-06、14-15)のリーグタイトルに導いた。

 そんなポルトガル人指揮官は、昨年12月にマンチェスター・ユナイテッドを解任されて以来、フリーの状態が続いていた。そのため去就を巡っては、レアル・マドリーやパリ・サンジェルマンなど、様々なメガクラブの名前が候補に挙げられていたが、最終的にノースロンドンの名門に新たな活躍の場を見出した。

 トッテナムの公式サイトでモウリーニョは、次のようなコメントを残している。

「こんなにも素晴らしいレガシーを持ち、そして情熱的なサポーターたちがいるクラブで仕事ができることを嬉しく思う。チームとアカデミーの質に私は興奮している。こうしたプレーヤーたちと仕事ができることが私を惹きつけたんだ」

 トッテナムの名物会長として知られるダニエル・レビーは、新指揮官に大きな期待を寄せた。

「ジョゼはサッカー界で最も成功した指揮官の一人だ。豊富な経験を持っていて、チームに刺激を与える素晴らしい戦術家だ。実際、彼の率いた全てのクラブが栄冠を手にしている。彼がロッカールームにエネルギーと信念をもたらしてくれると私は信じている」

 早ければ、23日に行なわれるウェストハム戦(プレミアリーグ第13節)から指揮を執るとされているモウリーニョ。はたして、14位と低調なトッテナムを立て直せるか。その手腕に注目だ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部