オールブラックスの後任候補だったジョセフ氏の続投決定は悲報に

 日本ラグビーフットボール協会は18日、ラグビーワールドカップ(W杯)日本大会で8強に導いた日本代表ジェイミー・ジョセフヘッドコーチ(HC)の契約更新を発表した。ジョセフ氏は母国のニュージーランド代表HCの後任候補にも挙がっており、今回の決定を受け、ニュージーランドメディアは「オールブラックスの後任監督候補レースは目玉を失った」と落胆している。

 日本代表を史上初のベスト8進出に導いたジョセフHC。各国代表やクラブからオファーが届いていると報じられる中、日本ラグビー協会は来年1月1日から23年12月31日までの4年契約を結んだことを発表した。これを受けて、ニュージーランド地元紙「ニュージーランド・ヘラルド」もジョセフHCの続投決定を報じた。

「オールブラックスでスティーブ・ハンセンHC後任候補のレースは目玉の候補を失うことになった」

 記事では落胆モードで報じている。W杯日本大会で3連覇の夢叶わず、3位に終わったオールブラックスのハンセンHCは退任。ジョセフHCは後任の有力候補だった。

「かつての(スーパーラグビー)ハイランダースのコーチはオールブラックスで本命の一人とみられていた。面談に招待された26人の指導者の1人だった」と紹介している。

 後任候補はスーパーラグビーでクルセイターズを3連覇に導いたスコット・ロバートソン氏とハンセン前HCのアシスタントだったイアン・フォスター氏の一騎打ちの様相とも報じられている。

 勇敢で攻撃的なラグビーで世界を震撼させた日本代表躍進の立役者となったジョセフ氏の続投は、NZメディアにとっては悲報となったようだ。(THE ANSWER編集部)