今の時代SNSがあれば、いつでもどこでも人とつながる時代です。便利な反面、つながりたくない人ともつながってしまうこともありますよね。例えば会社の人とSNSでつながってしまうと、休日でも近況やつぶやきが勝手に入ってきます。普段は見せないプライベートな一面がのぞけることは、果たしていいのか悪いのか……。

断りたいけど断れない。会社の人からのSNS申請

「エアトリ」が行なった「職場の人との繋がり方」に関するアンケート調査によると、会社の同僚とSNSでつながっているビジネスパーソンの割合は62.7%。上司とは40.9%、部下とは52.7%の割合でつながっていることが判明しました。さらに「本当は繋がりたくない人はいますか?」という質問に対し、「いる」と答えた人は38.7%。本当はイヤなのにつながってしまった理由として「仕事のつながりで業務に支障が出ることも考えられるので、仕方がなかった」(60代・男性)、「共通の友人が多くなり、さすがに承認しないとまずい感じになりそうだったので」(30代・女性)などの意見がありました。会社での付き合いを考えるとSNS申請をお願いされたら、なかなか断れないようです。

SNSでつながっていると、さまざまな書き込みが自分のSNSのタイムラインに流れてきます。それが会社の人のプライベートな書き込みだった場合、どう感じるケースが多いのでしょうか?同調査による結果は次の通りとなりました。

あまり歓迎されない職場の人のプライベートな書き込み。かといってそのために書き込みを控えるのも変な話ですが……。

上司・同僚・部下に限らず、会社の人のプライベートな書き込みは「見たくない」が最多に。逆に「見たい」という好意的な意見はほとんどありませんでした。SNSの書き込みはその人の意外な一面や本音が垣間見えたりしますが、多くの人は会社の人にそういったことは求めていないようです。とはいえ「見たくないから書き込むな」という批判も、お門違い。避けるために会社で公開専用のSNSアカウントを作成して教える方法もありますが、そこまでするのも面倒です。

休日にくる上司の連絡は、半数以上が「嫌だ」

さらにSNSでつながっていると書き込みだけではなく、メッセージや無料通話などですぐ連絡をとることも可能となります。便利な反面、休日でも会社の人から気軽に連絡がくるリスクもあるのです。

そこで同調査では「休みの日に職場の人から連絡が来ることに対してどう思いますか?」と質問。結果は次の通りとなりました。

仕事の連絡はもちろん、プライベートな連絡でも部下に歓迎されない。上司ってつらいですね。

同調査では上司・同僚・部下それぞれで「仕事の連絡」「プライベートな連絡」について聞いていますが、「嫌だ」が半数以上を占めたのは「上司から仕事の連絡」(57.6%)と、「上司からのプライベートな連絡」(51.0%)。上司からの休日の連絡はどんな要件であろうと半数以上が嫌なのです。一方同僚だと「プライベートな連絡」は14.6%が「うれしい」と回答し、「嫌だ」は23.9%しかいません。同僚は比較的、休日の連絡でも問題ないようです。

暇があればSNSをチェックする癖がある人は多く、それ故に会社の人の書き込みもすぐ目に入ります。

最近は個人情報の観点から、連絡網や住所録が続々と廃止される風潮にあります。つい最近までは緊急の連絡手段として携帯電話がその役割を果たしていましたが、今ではそれがSNSに変化。人はなかなか、誰かとのつながりを断ち切ることはできないようです。

【調査概要】
調査主体 :株式会社エアトリ
調査タイトル :「職場の人との繋がり方」に関するアンケート調査
調査対象 :20代〜70代の働く男女722名
調査期間 :2019年10月29日〜11月1日
調査方法 :インターネット調査