一見すると何の変哲もないランドセルのカプセルトイ。しかしツイッターでは2019年11月14日ごろから、このランドセルが思わぬ注目を集めている。


いろいろ想像してしまう(画像はリーメント公式サイトより作成)

「生き物係のももちゃん」
「体育係のともくん」
「給食係のじゅりちゃん」...

色とりどりのランドセルにはそれぞれ名前と係が付けられ、まるで小学生そのもの。そのためツイッターでは、

「もしかしてランドセルにされた......?」
「生きたままランドセルの形に加工された子供たち」
「ランドセルの中身が気になるところ」
「狂気を感じる」

と冗談めかした反応が飛び交っている。

「元は人間」「中に人が」というちょっとホラーな想像をかきたてるランドセル。なぜこうした名前が付けられたのだろうか。

なぜ名前を付けてしまったのか

Jタウンネットは11月15日、このカプセルトイを販売する雑貨メーカーのリーメント(東京都千代田区)を取材した。

今回話題になったのは、11月から各地で販売しているカプセルトイ「ぼくらのランドセル」。ランドセルシリーズとしては第6弾だ。


懐かしい気持ちになる(画像はリーメント公式サイトより)

広報担当者は、ランドセルのネーミングをめぐってツイッターが盛り上がっていることについて、

「我々が仕掛けたことではないです」

と予想外だった様子。

ランドセルシリーズではこれまでにも名前を付けたものを販売しているが、当然ながら「元は人間」などという恐ろしい設定はない。中も開けることはできるが人は入っておらず、クリップなどが入るくらいのスペースがある。

ではなぜ、ランドセルに名前を付けたのか。広報担当者はその理由について、

「うちの場合は全部のミニチュアフィギュアに、シチュエーションというか1つの物語というか...(名前のようなものを)1つ1つに付けています。ランドセルも色に応じて、1つずつ付けているだけですね」

と話す。たしかに保健係は水色のイメージがあるし、図書係は濃い緑が似合う気がする。名前に関してはランドセルだけ特別に付けたというわけではないのだ。

ちなみに「ももちゃん」「ともくん」といった名前は、リーメント社員の実名であるとのこと。ランドセルはストラップ付で、小物入れやにしたり、他のフィギュアに背負わせたりすることができる。

シークレットになっている「委員長のゆきくん」のビジュアルは秘密。気になる人はガチャを回してみてはどうだろうか。