<伊藤園レディス 初日◇15日◇グレートアイランド倶楽部(千葉県)◇6741ヤード・パー72>
昨年比2072人増。本大会の初日では最多となる4234人のギャラリーが会場に詰めかけた。大体のギャラリーのお目当ては申ジエ(韓国)、鈴木愛、渋野日向子の賞金ランキングトップ3による女王争いの組だった。
スタンドにも人がギッシリ【写真】
そんな大注目の3人で最上位に立ったのが2連勝中の鈴木。2番で3人のなかで最初となるバーディを奪うと、後半で3つのバーディを奪取。ボギーフリーで駆け抜けて4アンダー・6位タイと上々の滑り出しを見せた。だが、「ショットもパットも大して良くもないですね。う〜んという感じです。自分のフィーリングよりはスコアは良かったですが、しっくりきていません」と納得のいくできとは言いがたい。
それ以上に気になったのがギャラリーだった。「選手間同士は何もないのですが」と前置きした上で、「応援していただけるのはうれしいですが、あまりマナーが良くなかったですね。写真を撮る人がいたり、プレーに入ったときに動かれたり…」。16番のグリーンでは鈴木がアドレスに入ったときにシャッター音がなり、ジエが打つときにも同じように写真を撮る音が響いた。「ちょっとよろしくなかったですね。集中が途切れたりはしなかったですが、その辺りは気になりました」と苦言を呈した。
何はともあれ好スタートには変わりない。「割とバーディパットを外しましたが、4アンダーまで伸ばせたのはとりあえず良かった。残りの3試合で一番相性が良くない試合。出遅れなくてホッとしています」。今大会で優勝すれば賞金ランキング1位に浮上できる。史上2人目の3週連続優勝に向けても、賞金女王に向けてもきょうの集中力をいかさない手はない。(文・秋田義和)

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【記者の目】
■渋野日向子フィーバーだからこそ、観戦マナーも啓蒙を!【記者の目】