アウェーでキルギスを2-0で破り、グループ首位を独走する日本代表の試合結果は、韓国でも報じられている。

「“南野、原口のゴール”日本、キルギスを破って4連勝、1位」(『スポーツ朝鮮』)
「キルギスに完勝の日本、4戦全勝で首位を疾走」(『ベストイレブン』)
「“南野、原口が連続ゴール”日本、キルギスを下し4連勝“独走”」(『OSEN』)
「“南野決勝ゴール”日本、4連勝で首位疾走、キルギスを2-0で制圧」(『スターニュース』)
「日本、キルギスに2-0の勝利…W杯2次予選4戦全勝」(『マイデイリー』)などだ。

 ただいくつかの韓国メディアは、2-0というスコアがもたらす印象ほど、日本がキルギスに完勝したわけではないと指摘したりした。

 例えば『スポーツ韓国』は、「フィールドゴールなし、FIFAランキング94位に冷や汗をかいた日本サッカー」と見出しを打った。記事では「日本(28位)はFIFAランキング94位のキルギスに対して冷や汗をかいた。フィールドゴールはなく、ペナルティキックとフリーキックのおかげで、なんとか勝点3を獲得した」と紹介。「スコアは2-0の完勝だが、試合内容はFIFAランキングの格差ほど差がなかった」と強調した。そして日本が苦戦した様子を詳細に報じている。

「決定的なチャンスがあっても決められなかった。特に南野拓実(ザルツブルク)はゴール前のヘディングやゴールキーパーとの1対1の機会を逃しながら、頭を抱えなければならなかった」
「日本は相手のカウンターに何度も苦しめられた。前半30分にはサイドの守備が完全に崩されながら、ゴール前でシュートを許した。ゴールキーパーがファインセーブを見せて胸をなでおろした」といった具合だ。

 また「“南野が決勝ゴール”日本、キルギスを2-0で撃破」と見出しを打った『SPOTVニュース』も、「試合序盤、日本はキルギスを相手に容易ではない試合をした。キルギスの力に押された。拮抗する試合が続いた」と伝えた。予想以上に日本がキルギスに苦戦し、内容はそれほど褒められたものではないという論調だ。
 ただ苦しみながらも勝点3を獲得した日本とは対照的に、韓国は同日、アウェーでレバノンを相手に0-0の引き分けに終わっている。『スターニュース』は「“日本は4連勝なのに…”韓国、なぜ4位に勝点2差で追われる状況になったのか」と見出しを打ち、「ライバルであり、隣国の日本と比較せざるを得ない」と物足りなさを強調した。

 ちなみに前出の『スポーツ韓国』は、「ワールドカップ予選で初めて公開された日本サッカー“騒動のユニホーム”」という記事も出していて、「日本は快晴の空をコンセプトに青と白、黒が入り混じったユニホームを公開したのだが、公開当時から軍服を思わせるデザインが多くの議論を巻き起こした」などと報じた。

 さらに「先立って日本はブラジル・ワールドカップを前に、旭日旗のデザインが使われたユニホームを着用して騒動を起こしたが、今回は軍服を思い出させるデザインで世界的な批判を避けられなくなった」と断じている。

 いずれにしても4連勝でグループ首位を独走している日本代表。どこまで連勝を伸ばすのか、韓国メディアも注目しているところだ。

構成●ピッチコミュニケーションズ