ひどい「キーキー音」はクルマからの危険信号

 ブレーキを踏むとキーキーと音がすることがある。ひどいときはブレーキペダルから足を離した状態でも音がすることも。また街中でキーキーと音をさせて走っているクルマを見かけることもあるが、これは危険信号だったりする。

 問題ない場合でも、いわゆるブレーキの鳴きが発生することがあるが、これは音も小さくて、踏んだときにキーとかすかにする程度。この場合はパッドとローターのアタリが良くなく、キャリパーのクリーニングやパッドの面取り、鳴き止め剤を塗ったりすれば直ることが多い。

 今回問題にしているのは、もっとイヤな音で、金属同士がこすれる非常に不快な音だ。

限界を知らせるために故意に音を発生させている!

 この原因はパッドの摩耗。マメに点検していればいいのだが、知らない間に使用限界を超えることも考えられる。そのためそれを知らせるためにパッドの脇に金属の板が付けられていて、これがローターに当たって、わざとキーキーと音がするように作られているのだ。

 この仕組みを知らなくても、かなり不快な音なので、ドライバーは点検に持ち込むしかなくなり、無事にブレーキのメンテができるというわけだ。

 ただし、社外のパッドには付いていないことがあるので、マメに点検するしかない。輸入車の場合も電気的なセンサーを装備していることが多く、摩耗すると警告灯が点いて知らせるようになっている。

 ちなみにリヤは荷重の関係でフロントに対して減りは早くないので、このような仕組みがないことが多い。定期点検の際に確認するか、フロントの交換時に同時に点検してもらえばいいだろう。