13日の『モーニングショー』(テレビ朝日系)では今年4月、東京・池袋で車を暴走させた末に松永真菜さん(31)と娘の莉子ちゃん(3)が死亡、9人に重軽傷を負わせた旧通産省・工業技術院の飯塚幸三元院長(88)が、過失運転致死傷の疑いで書類送検されたことを報じた。番組では夫の松永さん(33)に取材し、当時家族で住んでいたアパートで莉子ちゃんとの思い出が語られた。

家族3人が住んでいたアパートは今もそのまま残されているが、事故が起きてから松永さんは精神的に辛く住むことができなくなり、現在は実家に戻っているという。部屋に入ると娘の莉子ちゃんが遊んでいたおままごとキッチンやぬいぐるみ、松永さんが娘に読み聞かせをしていた絵本がたくさん並んでいる。「いい思い出ばかりなんですけど、いい思い出だからこそ2度とこの生活は戻らないんだなって…」と松永さんはしみじみ語る。

事故後、莉子ちゃんと最後の対面はしなかったという。あまりにも遺体の損傷が激しく、顔にかけられた布をおでこまでめくってみたが、それ以上見ることができなかったそうだ。だが松永さんは「本当に可愛らしかった莉子の顔じゃなくて、無残な顔しか思い浮かべなくなると思ったからやめたんですけど…」、「でも最後まで、見てあげたかったです」と涙を流しながら後悔の念を口にした。

『モーニングショー』では、アシスタントの斎藤ちはるアナが遅い夏休みに入り、11日から山本雪乃アナが代役を務めている。松永さんを取材したVTRが流れた後、「この事故を巡っては車を運転していた本院長が、なぜ逮捕されなかったのかという疑問の声が聞かれました」と説明する山本アナは涙声になり、スタジオ内からもすすり泣く声が聞こえた。その後も山本アナは涙声だったが、過失運転致死傷罪が確定した場合には「7年以下の懲役もしくは禁錮。または100万円以下の罰金が科せられる」、「法律的には70歳を超えた場合は刑が執行停止、服役しないですむという場合があると規定されている。飯塚元院長は体がかなり弱っていることから服役に耐えられないとして、執行が停止される可能性がある」という専門家の見解を詰まることなく読み上げた。

この山本アナの涙声に、ツイッター上では「VTR見て泣いてたんやな」「思わずもらい泣きしてしまった」「声を震わせながら原稿読んでて悲しくなった…良い人だな」「池袋の事件に声をつまらせた山本雪乃さん、心を打たれました」と彼女を気遣う声が見受けられた。

画像は『山本雪乃(公式) 2019年11月11日付Instagram「今日からモーニングショーにて、斎藤ちはるアナの代役をしております。」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 みやび)