フィッシャー編集長が読者の「夢の対決」実現性にまつわる質問で回答

 ボクシングのワールド・ボクシング・スーパー・シリーズ(WBSS)のバンタム決勝でノニト・ドネア(フィリピン)に判定勝ちを収めたWBAスーパー&IBF王者・井上尚弥(大橋)。米専門誌「ザ・リング」の編集長は元WBC同級王者ルイス・ネリ(メキシコ)との対戦の可能性を「30%」と分析。勝敗についても予想している。

「ボクシングの聖書」と呼ばれるリング誌でお馴染みの読者とダグ・フィッシャー編集長のQ&Aコーナー。夢のマッチアップの実現性と勝敗予想という質問で「INOUE」の名前は2度も登場した。最初の相手はネリ。

 山中慎介とのタイトルマッチ2試合でそれぞれドーピング違反と体重超過のスキャンダルを起こし、日本での無期限活動停止処分を受けている“問題児”だ。フィッシャー編集長はネリ戦の結末については「イノウエの終盤のTKO勝ち」と予想。実現性については10点満点で「3」。井上との対戦を常々熱望しているネリが戦う実現性は低いと分析している。

 2人目の相手はWBCスーパーフライ級王者のファン・フランシスコ・エストラーダ(メキシコ)。同誌選定のパウンド・フォー・パウンド(PF)4位の井上と8位のエストラーダという猛者同士の激突となる。エストラーダがバンタム昇格時を仮定したマッチアップだが、編集長は「接戦でイノウエの判定勝ち」と予想。実現性については「4」と低めに見積もっている。

 ネリ、エストラーダ以外にも、ギジェルモ・リゴンドー(キューバ)、ノルディ・ウーバーリ(フランス)、ゾラニ・テテ(南アフリカ)というチャンピオンは井上に挑戦状を叩きつけている。WBSS決勝の名勝負で国際的な評価をさらに高めたモンスター。海外ファンの期待が高まるメガマッチは今後、実現することになるか。(THE ANSWER編集部)