バルセロナが今夏におこなった補強ではMFフレンキー・デ・ヨング、FWアントワーヌ・グリーズマンの2人が話題の中心となっているが、もう1人忘れてはならない選手がいる。

レアル・ベティスから加えた左サイドバックのジュニオール・フィルポ(22)だ。ベティス時代から攻撃力の高さには定評があり、得点を奪う力も持っている若手サイドバックと注目を集めてきた。フィルポに関心を示すクラブはバルセロナだけではなかったのだが、ジョルディ・アルバの後継者候補としてバルセロナが引き抜きに成功した。

ただ、ここまでフィルポのバルセロナ生活は順調に進んでいない。まだチャンピオンズリーグでは出番がなく、リーグ戦でも4試合にしか出場していない。ここまでのプレイタイムは僅か234分間に留まっている。

当初はアルバが左サイドバックの1番手、フィルポが2番手といった予想が展開されていたが、フィルポは指揮官エルネスト・バルベルデの信頼を掴むことに苦労している。直近4試合はベンチからも外れており、アルバがベンチから試合を見守った2日のレバンテ戦ではネウソン・セメドを左のサイドバックへ回している。

この現状に英『Football Fancast』は、「マウコムver2」とまで指摘している。ウイングのマウコムは昨夏にフランスのボルドーから大きな期待を背負って獲得されたものの、ほとんど出番もないまま今夏ロシアへ移籍。典型的な補強失敗パターンとなってしまった。

フィルポの補強は失敗としたくないところだが、チームのスタイルにフィットさせられるだろうか。すでにバルセロナでも1得点は決めているものの、守備にはやや不安が残る。アルバの後継者になってもらうのがクラブの望みだが、今季のうちに指揮官の信頼を掴めるか。

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