台風被災地である千葉市の千葉市の熊谷俊人市長は29日、河野太郎防衛相の「私は雨男」発言をめぐる報道に苦言を呈した。

河野防衛相は、28日の政治資金パーティで、「私はよく地元で雨男と言われました。私が防衛大臣になってから既に台風が三つ。そのたびに、災害派遣、自衛隊の隊員が出てくれております」と発言。また、自衛隊については、「あらゆるところで自衛隊の諸君に頑張ってもらっている」「隊員の処遇改善っていうのをきちんとやらなければ」とした。

この「私は雨男」発言について共同通信は、「相次いだ台風や大雨で多数の死者が出ただけに、発言は軽率だとの批判を浴びる可能性がある」と報道。テレビ朝日の「報道ステーション」では速報のテロップ付きで伝え、徳永有美アナウンサーが「今後、発言が軽率だとして批判を受ける可能性があります」とコメントした。河野防衛相は、翌29日に「不快な思いをされた皆さま方におわびを申し上げたい」と陳謝した。

一方、台風被災地である千葉市の熊谷市長は、「私は雨男」発言を「被災地の首長として全く気になりません」とTwitterでコメント。さらに、報道機関に対しては「『問題視される可能性もある』等の世論誘導的な文末の悪癖を直した方が良いと思います」「こういう文章が入っている時点で、その記事を書く記者、もしくは記事に挿入させたデスク、最終的にはその報道機関を信用できなくなります」と苦言を呈している。