数々のテレビ番組でも取り上げられて、一躍ブームとなった「酢生姜」。もうお試し済みですか？

家庭で簡単に作れるし、健康やダイエットにいい効果が期待できるし、と良いこと尽くめのようなのです。そんな酢生姜の作り方と、おすすめの使い方やレシピについてまとめました！

酢生姜とは？

酢生姜は、その名の通り、酢と生姜で作る食べもの。生姜を酢に漬け込んで作ります。でき上がった酢生姜は、そのまま食べてもOK。いろいろな料理にアレンジして、万能調味料にもなります。

ちなみに、にぎり寿司を買うと「ガリ」が添えられていまよね。あのガリも酢生姜の一種。酸っぱいけれど、生姜の刺激はまろやかになっていて、口の中がサッパリ。作り方にもよりますが、酢生姜の味のイメージがなんとなく湧きましたでしょうか？

とりわけ酢生姜のよいところは、家にありがちな生姜と酢でササッと作れるということ。かつ、酢生姜を食べた人たちからは「血管が若返った！」「体重が減った！」など、酢生姜のよい効果がたくさん語られています。

そもそも、生姜も酢も、それぞれ健康やダイエットによいと言われる食材。そんな生姜と酢がタッグを組んだらどうなるのでしょうか。酢生姜の効果や作り方、食べ方などについて順に見ていきましょう！

酢生姜の効果が知りたい！

酢生姜がすごいのは、生姜と酢、2つの健康食材のパワーをダブルで得られるという点。それぞれ期待できる効果を挙げてみると次の通りです。

◎生姜の働き

生の生姜はピリリとした刺激がありますよね。この辛み成分の正体は「ジンゲロール」と呼ばれるもの。血行を促進したり、血液をサラサラにしたり、体を中から温めて基礎代謝を高めてくれたりするほか、抗菌作用や抗酸化作用などがあります。

また、生姜を加熱または乾燥させるとジンゲロールは「ショウガオール」に変化します。ショウガオールになると、ジンゲロールが持つ効果がさらにパワーアップ！

◎酢の働き

お酢の酸っぱさは、クエン酸や酢酸をはじめとするいろいろな有機酸からくるもの。クエン酸は疲労回復や消化吸収を助け、酢酸は脂肪の分解を促してくれるなど、様々な効果が期待できます。腸の動きを活発にする作用もあり、免疫アップにもつながります。

こうしたお酢の効果は、1日大さじ1杯程度のお酢を摂れば十分に期待できると言われています。

酢生姜を食べると、こうした生姜と酢の効果をどちらも期待できるということ。これは、うれしいですね！

酢生姜の作り方は？

そんなうれしい効果がいっぱい期待できる酢生姜。材料はシンプルで、作り方もとてもカンタンです♪

基本の作り方をご紹介しますが、お酢は黒酢やりんご酢を使ったり、材料にハチミツやメープルシロップを加えたり、切り方を変えてみたり…と好みでアレンジしてみてくださいね。

◎材料(作りやすい分量)
生姜…2個
酢(米酢または穀物酢)…適量

◎作り方
(1)生姜は皮の汚れを取り除きます。皮が付いた状態のままで薄切りにします。
(2)薄切りにした生姜を密閉できる保存びんに入れます。
(3)お酢を生姜がかぶるくらい注ぎ入れれば完成。

酢を入れたらすぐに食べられますが、冷蔵庫に入れて1日ほど寝かしておくのがおすすめ。寝かしている間に生姜の成分が溶け出して、お酢がまろやかになりますよ。

酢生姜の食べ方・使い方は？

生姜は食べてすぐに体がポカポカするなど、効果を感じやすい食材ですよね。でも、その効果は持続性がないと言われています。また、お酢のほうも毎日摂るのが理想的。ですから、酢生姜もできれば毎日食べたいところです。1日に食べる量の目安は30g。大きめのスプーンに山盛り1杯程度と覚えておくとよいでしょう。

酢生姜はもちろんそのままでも食べられますが、さすがに毎日だと飽きてしまいますよね。そこで料理に使うのがおすすめです。例えば、こんな食べ方はいかがでしょうか。

・白いご飯のお供に。
・焼きそばにトッピングする。
・炊き込みご飯の具材に。
・酢生姜を細く刻んで野菜とあえてサラダ風に。
・お肉の下味に。生姜の成分がお肉を柔らかくしてくれる効果も。
・漬け汁を、煮ものの味付けに。

お酢の酸っぱさは加熱すると飛ぶので、煮込み料理や炒めものなどでは通常の生姜代わりに加えるとよいですね。とくに煮魚なら魚の生臭さを消してくれる効果もあって◎。

酢生姜の保存方法と保存期間は？

作った酢生姜は、蓋付きの容器や瓶など密閉できる容器に入れて保存しましょう。できれば殺菌処理をした容器を用意できるとベストです。

冷蔵庫で保存します。酢の殺菌効果などのおかげで、冷蔵で2週間ほど保存できますよ。
生の生姜なら1週間程度で痛んでしまうこともあるので、生の生姜を使い切れなかったときの保存方法として、酢生姜を作るのもいいかもしれませんね。

酢生姜のおすすめレシピが知りたい！

では最後に、炒めものや煮物、和え物など、酢生姜を使ったレシピをご紹介します。酢生姜をおいしく味わえて、心もカラダも喜ぶ一品を作ってみましょう。

◎菜の花色のそぼろde桃の節句のハマグリ寿司

【材料(2合分)】
酢飯…米2合分
寿司酢…70��
桃色デンブ（桃の節句寿司参照）…適量
酢レンコン（桃の節句寿司参照）…5枚
（A）マグロ…1サク
（A）白だし…大さじ3
（B）卵黄…2個分
（B）塩…少々
イクラ…1パック
微塵切りの酢生姜…大さじ1
紫蘇の葉　微塵切り（3枚はトッピング用）…1パック

かわいい色あいのちらし寿司。酢飯は酢生姜のみじん切りと紫蘇の葉を使って、風味がよくさっぱりした味わいです。旬の具材をも使って、季節感あふれる盛り付けに仕上げればパーティの一品にも活躍しそうです。

https://kurashinista.jp/articles/detail/31956

◎混ぜるだけでヤミツキ♪　たたききゅうりのピリ辛生姜和え

【材料（3人分）】
きゅうり…3本
酢生姜(千切り)…大さじ1
酢生姜の酢…小さじ1
オイスターソース…小さじ1/2
しょうゆ…小さじ1弱
塩…少々
顆粒鶏ガラスープ…小さじ1/2
鷹の爪…適量
いりごま…小さじ1
ごま油…小さじ1

こちらは混ぜるだけのシンプルな和え物。きゅうりは叩いているので、すぐに味がしみるので、時間をかけて漬けなくてもおいしくなります。カンタンに作れて、ポリポリおいしく、ご飯やビールと一緒に食べると箸が止まらなくなるはず。

https://kurashinista.jp/articles/detail/56286

◎酢しょうがの豚のしょうが焼き

【材料(2〜3人分)】
豚ロース薄切り…約250g
酢生姜…大さじ2
しょうゆ…大さじ2
砂糖…大さじ1
酒…大さじ1
サラダ油…大さじ1

定番の豚肉の生姜焼きも酢生姜で簡単に作れますよ♪　ポイントは、焼く前に酢生姜を豚肉にかけて、約5〜10分ほどもみこんで置いておくこと。あとはフライパンで、調味料と一緒に炒め煮にすれば完成です。

https://kurashinista.jp/articles/detail/31970

◎名店の味をアレンジ♪　簡単☆　鶏皮の生姜煮

【材料（4〜5人分）】
鶏皮(むね肉から)…6枚
千切り生姜(酢生姜の生姜)…大さじ2
酢(酢生姜の酢)…大さじ1
酒…大さじ2
みりん…大さじ2
醤油…大さじ1.5
水…200ml

とある鶏料理店の一品、鶏皮の生姜煮をイメージして作ったレシピ。鶏皮を切って、煮汁で煮詰めていくだけでおいしく仕上がります。生姜酢の酢がお肉を柔らかくする効果も?!　冷凍ストックしておいた鶏皮が溜まってきたら、作ってみてはいかがでしょうか。

https://kurashinista.jp/articles/detail/48863

◎まるでアワビ♪　椎茸のごちそうオイスターソース煮

【材料 （2〜3人分）】
椎茸…大6個
酢生姜(千切り)…大さじ1
サラダ油…小さじ2
顆粒鶏ガラスープ…小さじ1
オイスターソース…小さじ1強
醤油…小さじ1/3
酒…大さじ1
みりん…小さじ2
胡椒…少々
水溶き片栗粉…適量
小松菜…適量

肉厚の椎茸が手に入ったら作りたいレシピ。酢生姜やオイスターソースなどと一緒に煮こむことで、椎茸がうま味のあるごちそうに。プリプリ、シコシコとした食感もあって、家族からは「あれ？これってアワビ？」なんていう感想が聞けるかも?!　

https://kurashinista.jp/articles/detail/52839

◎味付要らず！意外な美味しさ発見☆豚と生姜のスティック春巻き♪

【材料（8本）】
春巻きの皮（大）：8枚
豚のロース肉スライス（冷しゃぶ用）：8枚
大葉：8枚
生姜の甘酢漬け：1袋（45g）
小麦粉：大さじ1杯
水：大さじ1杯

甘めの酢生姜を作ったときや、市販の甘酢漬けがあるときにおすすめのレシピ。味は甘酢漬けのみ！　こんがりと揚げ焼きをして作ります。サッパリと食べられる爽やか風味のスティックおつまみで、ついつい手が伸びてしまうかも。

https://kurashinista.jp/articles/detail/46301

まとめ

酢生姜はシンプルな材料ですぐ作れて、体にいい効果がいっぱい期待できる、うれしい万能調味料！そのままで食べられて、和え物や炒めもの、揚げ物などいろいろな料理にアレンジできるのも魅力です。さっそく作って、毎日スプーン山盛り1杯ずつ、暮らしに取り入れてみませんか。

文／北浦芙三子

外部リンク暮らしニスタ