いまSNSで話題のキャラクター。 オーガマンHPより

いまツイッターで話題になっている「オーガマン」、読者はご存知だろうか。

大賀薬局(本社・福岡市)が生み出したキャラクターで、福岡県で活躍している正義のヒーローだ。

細かい部分まで作り込まれたヒーローの設定やデザインと、「薬飲んで、寝ろ。」というシンプルすぎるキャッチコピーのギャップが、SNSで大受けしているらしい。

オーガマンは、一体どういう目的で生まれたのか。Jタウンネット編集部が、大賀薬局を取材した。

「お薬、ちゃんとのんだ?」


残薬問題と戦うオーガマン(画像提供:大賀薬局)

Jタウンネット編集部の取材に応えてくれたのは、大賀薬局の担当者だった。

「日本の次世代を作る活動を考える上で、私たち大人が向き合うのは子供たちだと考えました。子供達は普段は親世代以上から教育を受けるものですが、次世代を作るためには子供達とも一緒に前に進む必要があります。そこで、子供達から大人達に発信ができるもの、『残薬問題(ちゃんとのんだ?)』をキャラクターを通じて行いたいと思い、オーガマンを生み出しました」

なんとオーガマンは、残薬問題と戦うヒーローだったのだ。

正確には、薬剤戦師オーガマンという。「お薬、全部飲まなくてもいいんじゃね?」と引き出しの奥にしまいこまれ、飲まずに廃棄されてしまう薬は、年間約500億円にものぼるという。この問題に立ち向かうのが、オーガマンなのだ。


超カッコいいオーガマン(画像提供:大賀薬局)

オーガマンのスペックについて、聞いてみた。

●バイザーホーン
下げると戦闘態勢になり敵をロックオンする。敵の弱点の他に相手の病気の原因を見抜く事ができる。
●オーガハンド
「ブルーアダマンタイト」の力で回復や消毒が行える。
●超高エネルギーリング
「ブルーアダマンタイト」で作られているここからエネルギーシールドを展開する事で、どんな病気にもかからず常に清潔で健康な状態を保てる。

ちなみに「ブルーアダマンタイト」とは、ダイヤモンドの100万倍の硬さの鉱石で、膨大なパワーを持つ超エネルギー体、ということだ。なんだか凄いことになっている。オーガマンのヒーロースーツは、大賀薬局のスタッフの制服をモチーフにしているそうだが、思い切りかっこいい。

オーガマンについては、PV(プロモーションビデオ)も制作されており、YouTubeでも公開されている。5分近い、やや長尺のPVだが、ご覧になってはいかが。

 

このPVのエンドロールを見ていて気付いたのは、スタッフの中に、制作統括として「悪の秘密結社」の名があったことだ。

「悪の秘密結社」といえば、かつてJタウンネットでも取り上げたことがある、福岡を根城とする組織である(参照:「株式会社悪の秘密結社」は、なぜ福岡を根城にしているのか)。「ヤバイ仮面」という、やばいキャラクターが率いる集団だ。

ヤバイ仮面にオーガマン、キャラクターだけにとどまらない。最近おもしろい動きが続々誕生するのが、福岡という街だ。今後、ますます目が離せなくなってきた。


子どもたちに人気のオーガマン(画像提供:大賀薬局)