心身のツラさはダイエットの敵

継続的にトレーニングはしているし、頻度も減らしていない、食べる量も以前と変わらないのに、体重が増えやすくなった…。

その大きな原因は加齢による代謝の低下かもしれません。

しかし、これは誰しも避けられないこと。

個人差はあるものの、30代になった頃から代謝は低下しはじめるため、20代と同じ生活習慣、とくに食習慣を続ければ、体重が一気に増えてしまうのです。

だからといって、過剰なカロリー制限や、極端な脂質制限、糖質制限などは絶対してはダメ。とくに食べない系ダイエットは筋肉が落ち、代謝も低下してリバウンドを繰り返すことになりかねません。もちろん、ツラい食事制限は心身への負担も大きく、長くは続けられませんよね。

そこでおすすめしたいのが、ちょっとハードルを下げた「20ダイエット」です。

まずは、食事の量を20%減らすことからスタート。たとえば、ごはんをいつもより目分量でもいいので20%少なめにする、10個入りのたこやきなら、8個だけ食べる、500mlのペットボトルの清涼飲料水は350mlサイズといった、ゆるいスタイルでOKです。

運動量に関しても、ランニングなら、10kmを走っていたなら、2km程度距離を延ばしてみる、1日4000歩ほど歩いている人なら、20%増しの4800歩を歩くなど。これだけでも消費カロリーをいつもより20%も増やすことができる計算になります。

20ダイエットのすすめ

□食事量をいつもより20%減らす習慣をつける
□食事のときには20回以上噛む
□食事時間は20分以上かける
□20%アップの運動量を目指す
□まずは20日間続けてみる

こういった生活をまずは20日間続けてみてください。たった20%と思うかもしれませんが、効果は想像以上に大きいものです。

20日後には、きっと体の変化を感じられるはずです!

出典:『ランニングスタイルVol.108

監修:日本抗加齢医学会専門医・青木 晃
ライター:楠田圭子