38歳にして、MLSのロサンゼルス・ギャラクシーでド派手なプレゼンスを披露し続けているズラタン・イブラヒモビッチは今でも、ジョゼップ・グアルディオラのこと良く思ってはいないようだ。

 二人の間に亀裂が生じたのは、イブラヒモビッチがバルセロナに所属した2009-10シーズンのことだ。起用法を巡って衝突したとされ、結局1年でバルサを退団してミランへと移籍した元スウェーデン代表FWは、これまで幾度となく不仲エピソードを暴露してきた。

 そんなイブラヒモビッチが、またもかつての“上司”に対する不満を炸裂させた。イタリア紙『Gazzetta dello sport』のインタビューで、インテルやマンチェスター・ユナイテッド時代に仕えたジョゼ・モウリーニョとグアルディオラの比較を展開し、後者を次のように評した。

「モウリーニョは常に特別な存在だ。彼は俺のキャリアに信じられないぐらいのインパクトを与えた人物だ。次に行くところがどこだろうと、彼は成功するだろうね。だが、グアルディオラとは、どんな向き合いもなかった。彼のせいさ」

 そして、ペップとの冷え切った関係を物語るエピソードも明かした。

「試合後にドレッシングルームに戻ると、彼は俺が去るのを別室で待っていた。それでアシスタントのひとりが彼に伝えるのさ。『イブラは帰ったぞ。出てきてもOKだ』ってね。グアルディオラをテレビで観ていると、常にタフガイを演じている。だが、実際にミーティングで顔を合わせたとき、彼は俺から逃げ隠れるのさ」

 そして、最後にグアルディオラの監督としての手腕を認めつつ、こう言い残している。

「彼は、監督としては驚異的だ。フェノーメノ(怪物)と言ってもいいかもしれない。だけど、男としてはね……」

構成●サッカーダイジェストWeb編集部