J2リーグは10月20日、各地で37節の7試合を開催した。フクダ電子アリーナで行なわれたジェフ千葉対柏レイソルの一戦は、3−0でアウェーの柏が勝利を収めた。

 ホーム千葉はキャプテンの佐藤勇人が現役引退を表明し、最後の“千葉ダービー”を迎えた。降格圏の21位とは9ポイントの差があるものの、17位と未だに残留を決められていない。

 対する柏はJ2の首位を独走していたが、ここ2試合で、昇格を争うライバルの横浜FC、水戸に連敗を喫して、この一戦を迎えた。

 前半は柏のペースで進むと、CKからのクロスボールをオルンガがファーサイドから折り返し、中央で待ち構えていた三原雅俊がこれを押し込み、19分に柏が先制する。

 さらに22分、三原が敵陣でパスカットをすると、パスをつなぎペナルティエリア手前の左で受けた瀬川祐輔が左足を振り抜き、低い弾道のシュートが右のサイドネットに突き刺さり、2-0と柏が加点し、そのまま前半を折り返した。

 迎えた後半も柏のペースが続く。CKからの流れで、前線に残っていたDFの染谷が縦パスに反応しDFを背負いながらも三原にスイッチ。受けた三原はペナルティエリア中央に侵入すると、最後は相手GKとの1対1を制して61分に3-0とリードを広げる。

 一方の千葉も鳥海晃司に代え堀米勇輝を、アラン・ピニェイロに代え船山貴之、工藤浩平に代え佐藤寿人を投入し得点を狙いに行くが、スコアはこのまま0-3で試合を終えた。引退を発表した佐藤勇人の最後の千葉ダービー出場は叶わなかった。

 この結果、勝利を収めた柏は、首位をキープし勝点を72に伸ばす。一方の千葉は同39で17位は変わらず。次節、柏はホームに福岡を迎え、千葉はアウェーで山口と戦う。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部