福岡&中村が会見、15年は「奇跡」で勝利、今大会は「実力」で掴んだ8強

 ラグビーワールドカップ(W杯)日本大会で初めて8強入りした日本は18日、都内で20日に行われる準々決勝・南アフリカ戦の先発メンバーを発表した。1次リーグの4戦全てに先発出場したCTB中村亮土は、準々決勝も背番号「12」をつけてキックオフのホイッスルを聞く。この日、WTB福岡堅樹とともに記者会見に出席した中村は、日本が世界の強豪に勝ちきる力を付けた原動力は「信じる力」にあると明かした。

 2015年、エディー・ジョーンズ・ヘッドコーチ(HC)が率いた日本代表は南アフリカを32-34で破り、大金星を挙げた。「ブライトンの奇跡」と呼ばれた番狂わせとなったが、今大会ではアイルランドに19-12、スコットランドに28-21と勝利。「奇跡」とは呼ばせない実力で、世界を驚かせている。

 ジェイミー・ジョセフHCの下、この4年間で決勝トーナメント進出を果たす強さを身につけた要因について質問されると、まずは福岡が3つの要因を挙げた。

「いくつか要因はあると思いますけど、まずは自分たちがキツい合宿を何度も何度も乗り越えて、『ワンチーム』をしっかり作り上げることができた。自分たちでお互いを信頼して戦えるチームができたというのはあります。もう一つ挙げるとすれば、2015年大会の経験を、本当にあの時、あれだけ結果を出しながら上にいけなかった、そういう悔しい思いがあった、そういう経験が今大会の躍進の要因であることは間違いないだろうなって思います。

 最後に挙げるとすれば、本当に地元の日本の人たちの声援っていうのが、確実に自分たちにとっては力になっています。自分みたいな大舞台でたくさんの人を沸かせたいと思っている選手にとっては、本当に大きなモチベーションになっている。日本大会もすごく重要な要素だと思います」

中村「信じる力っていうのは凄いものを生み出す」

 考えることもなく明快な答えを返した福岡。その顔を半ば尊敬の眼差しで見つめた中村は「いやホント、もう100点の答えをされたんで何も言えないですけど……」と第一声で笑わせると、表情を引き締めて、こう続けた。

「今まで長い期間、積み重ねたものが、やっと結果として現れてきたもの。僕らチームメートの中では(出るであろう)結果に対して疑いはなかったですし、確固たる自信があったので、これくらいはできると思っていました。ジェイミー(ジョセフHC)をはじめスタッフを、僕ら31人のメンバー、また今までいた(候補)メンバーがしっかり信じて、プランを信じて、自分たちの役割を遂行できたことで、こういった結果が生まれてきた。

 信じて良かったというか、信じる力っていうのは凄いものを生み出すなっていうのは感じましたし、まだまだこれくらいの実力じゃない、もっともっと強いジャパンを見せられると思うので、日曜日の試合を楽しみにしていてほしいです」

 信じる力で結果を出し、自信を深めた日本代表。20日の準々決勝では「奇跡」ではなく「実力」で南アフリカを倒せるのか。「もっともっと強いジャパンを見せられる」という中村の言葉を信じ、勝利を期待したい。(THE ANSWER編集部・佐藤 直子 / Naoko Sato)