20日に運命の日本戦、福岡&松島のトライゲッター先発も「ゲームプランを遂行する」

 ラグビーワールドカップ(W杯)日本大会で初めて決勝トーナメント進出を果たした日本代表は、20日の準々決勝で世界ランク5位の南アフリカと対戦する。18日には一部の選手が都内で会見。LOルード・デヤハーは飛ぶ鳥を落とす勢いの日本に最大級の警戒感を示した。

 前回の2015年大会では、南アフリカが1次リーグで日本に敗れた。「ブライトンの奇跡」と称賛された試合は、敗れた国にとっては屈辱。当時について、デヤハーは「ブライトンの時は(日本に対して)準備が十分でなかった。もちろん、言い訳にはしたくないが…」と振り返る。2度目はない。「日本がどんなプレーをしてくるか、かなり分かっているから準備万全だ」と気を引き締めた。

 ティア2に属する日本は今大会、アイルランド、スコットランドのティア1を1次リーグで撃破するなど、ロシア戦、サモア戦を含め、4連勝。デヤハーは「日本はまだティア2チームという位置付けだが、我々はそう見ていない。1次リーグで負けなし。2つのティア1チームに勝っている」と警戒。「うちのチームにとって、大きなチャレンジになる」と気合を入れた。もはや事前の格付けなど関係ないようだ。

 この日発表された日本の先発メンバーには、福岡堅樹、松島幸太朗がWTBに名を連ねた。トライゲッターとなる“Wフェラーリ”。日本の速いテンポのラグビーに、デヤハーは「全ての面でスピードアップしてくる。その速さにいかに準備できているかが大切だ。速いラインアウトなどにも」とポイントを挙げつつ「必ずしも自分たちもスピードアップに努めるとは限らない。自分たちのゲームプランを遂行する」と自らの任務に集中。3大会ぶり3度目の世界一を見据えた。(THE ANSWER編集部)