歌手兼女優ソルリが10月14日に逝去した。

K-POPグループf(x)のメンバーだったソルリは、韓国だけでなく日本、中国など海外でも人気を集めていた。そんなソルリの逝去に、海外メディアも衝撃を隠さない様子だ。

“誰よりも美しい人” 元f(x)ソルリの急逝に関係者ら悲痛の声

イギリスの『BBC』は、「K-POPスターのソルリが、享年25歳で亡くなった。インスタグラムで500万人以上のフォロワーを抱えた彼女は、2015年までf(x)のメンバーとして活動し、その後女優業に専念した」とソルリを紹介し、「一部の人はソルリがネット上での暴力に苦しめられた後、K-POP活動を中断したと信じている。彼女はいわゆるノーブラ事件によってSNS上でとてつもない暴力を受けた」と付け加えた。

『ロイター』も、韓国警察の発表を引用して「ネット上のいじめに立ち向かってきたK-POPスター、ソルリが自宅で息を引き取った状態で発見された。ソルリは深刻なうつ病を患っていた」と伝えている。

アメリカの『ワシントン・ポスト』は、「ソルリは芸能界引退を宣言した2014年、ネット上で相次ぐ悪質コメントや噂に対して精神・肉体的に疲れたと告白した。もし彼女が自ら命をたったのであれば、搾取的な韓国のマネージメント会社と、扱いにくいファンたちがK-POPスターに加える圧力、そしてメンタルヘルスへの支援不足などが問題として浮上するはず」と指摘した。

『ニューヨーク・タイムズ』は、『ビルボード』のコラムニスト、ジェフ・ベンジャミンの言葉を借りて「ソルリは沈黙を貫くより自分の感情と芸能産業に対して率直に語る歌手だった。バラエティ番組“悪質レスの夜”に出演し、コメントのマナーおよび文化について振り返るきっかけを作った」と紹介している。

一方『CNN』は「ここ10年、アイドル商品は韓国の最も大きな輸出品の一つ」としながら、「練習生たちはアイドルデビューのために歌、ダンス、演技のトレーニングを数年間受ける。その過程で強い圧力を受け、それがメンタルヘルスに影響を与える」と苦言した。

香港メディア『サウスチャイナ・モーニング・ポスト』は、ソルリが生前に悪質コメントなどによって対人恐怖症とパニック障害を患ったとし、悲痛な声を上げた。他にもシンガポール最大の新聞『ザ・ストレーツ・タイムズ』やインドネシアの『ザ・ジャカルタ・ポスト』、フィリピンの『ABS-CBN』など、数多くの海外メディアが関連内容を詳細に報じている。

2005年にSBSドラマ『薯童謡』の子役で芸能界にデビューしたソルリは、2009年にガールズグループf(x)として歌手デビュー。2015年に同グループを脱退後、2017年公開の映画『リアル』を皮切りに女優活動に専念してきた。また、バラエティ番組『悪質レスの夜』(JTBC2)のMCも務めていた。