人気YouTuberHIKAKIN(ヒカキン)さんが2019年10月13日夜、台風19号被災地への募金を呼びかける動画を公開した。

動画の中では、HIKAKINさんも自ら100万円を寄付する場面もあったが、「今見てくださってる皆さんの100円のほうがすごい力を持っています」と訴え、反響を集めている。

西日本豪雨でも100万円を寄付

HIKAKINさんは13日、YouTubeに公開した動画で、台風19号の犠牲者を悼むとともに、

「自分にも今すぐ何かできないかと考えた時に、今の僕が世の中のために一番力になれることは、僕の動画やSNSの拡散力を使って、被害の現状を知っていただくことや、簡単に募金ができるネット募金の方法を拡散することだと思いました」

と語り、Yahoo!JAPANが提供しているネット募金「令和元年台風19号緊急災害支援募金(Yahoo!基金)」の使い方を解説した。

自らスマートフォンを操作しながら、募金の方法を「実演」してみせたHIKAKINさんだが、注目を集めたのは寄付額の指定の場面だ。クレジットカードを使った寄付では100円〜100万円の範囲で金額を選べると説明しつつ、さりげなく設定を最高値の「100万円」に。そのまま、特段金額について触れることないまま、100万円で募金を完了させた。

HIKAKINさんは過去にも、こうしたネット募金の呼びかけに一役買っており、2018年7月の西日本豪雨の際にも、やはりYahoo!のネット募金を動画で紹介するとともに、自ら100万円を寄付し、話題を呼んでいた。今回も率先して「手本」を示した形だが、西日本豪雨の際と同様に、動画のラストでは、

「で、以前も同じこと話してるんですけど、僕1人の100万円よりも、 今見てくださってる皆さんの100円のほうがすごい力を持っています。もし今見てくださっている100万人の方が、1人100円ずつ募金したら、それでもう、1億円になります。なのでこういうときこそ、みんなで助け合いましょう!」

と、一人ひとりの募金の大切さを訴えかけた。

募金総額は動画投稿後4倍に

動画は14日午後までに130万回以上再生されるなど反響を呼んでおり、コメント欄には、

「しれっと100万円押すとこ 人間の鏡だよな」
「西日本豪雨の時助けてもらったので2万円を寄付しました。1分でも早く元に戻って欲しいと思います」
「HIKAKINさんがなんでこんなに有名なのかよく分かる」

など、HIKAKINさんを称賛するとともに、自らも募金を行った、という報告の書き込みが次々と寄せられている。また、動画内の時点では約1000万円だった募金の総額も、14日午後までに4000万円を突破した。

今回の台風19号では、14日午後までに40人の死亡が確認され、なお16人が行方不明となっている(NHKより)。HIKAKINさんの出身地・新潟県でも、信濃川などで氾濫が発生し、各地で浸水被害が生じた。