長い歴史を持つサッカー大国のスペイン代表に、同国代表史上初となる珍しい出来事が起こった。

12日に行われたEURO2020予選で、ノルウェー代表と対戦したスペイン。アウェイでの戦いながら6割以上のポゼッション率を記録し、47分にサウール・ニゲスのゴールで先制に成功した。しかし、その後は追加点を奪えないでいると、後半アディショナルタイムにPKを献上し、ノルウェーに痛恨の同点ゴールを許した。この結果、スペインはグループFの首位はキープしているものの、EURO2020予選7試合目にして初めて白星を取りこぼし、2位スウェーデン代表との勝ち点差は「5」に縮まっている。

ただ、この一戦でスペイン代表が新たな歴史を切り開いた。近年は国内の2強であるバルセロナとレアル・マドリードに所属する選手たちがチームの主体となってきたスペインだが、ノルウェー戦ではスターティングメンバーに名を連ねた11人全員が異なるクラブに所属。スペイン『as』などによると、これは同代表の99年の歴史の中で初めてで、699試合目にして達成した出来事だという。

ノルウェー戦でスタメン出場したスペイン・メンバーは以下の通り

[GK]
ケパ・アリサバラガ(チェルシー)

[DF]
ヘスス・ナバス(セビージャ)
ラウール・アルビオル(ビジャレアル)
セルヒオ・ラモス(レアル・マドリード)
フアン・ベルナト(パリ・サンジェルマン)

[MF]
ファビアン・ルイス(ナポリ)
セルヒオ・ブスケツ(バルセロナ)
サウール・ニゲス(アトレティコ・マドリード)

[FW]
ロドリゴ・モレノ(バレンシア)
ミケル・オヤルサバル(レアル・ソシエダ)
ダニ・セバージョス(アーセナル)