海外のダンス大会で優勝し、世界に通用する実力派ヒップホップダンサーとして2014年にEXILEへの加入を果たしたパフォーマー・世界。2016年12月にダンス&ボーカルグループFANTASTICS from EXILE TRIBEを結成するなど、EXILEの次世代を担うエース的存在として活躍中だ。

躍動感あふれる動きから「ダンスの申し子」と評される彼だが、じつは幼い頃から漫画やアニメが大好き。日頃からSNSで発信しているほか、LDH TVの番組『世界の好きな世界 〜世界のオタカイ部〜』ではディープなサブカル愛を披露し、オタク界隈から注目を集めている。

そこで今回は「オタクは最強にカッコいい」と言ってはばからないEXILE世界に、漫画やアニメとの出会い、そして「人生に欠かせない10作品」を選んでもらった。そこから伝わってきたのは、ストレートで等身大な「オタク愛」だった。

撮影/小嶋淑子 取材・文/岡本大介
ヘアメイク/大木利保

あらゆるエンタメにどっぷりとハマった学生時代

漫画やアニメとの出会いはいつ頃でしたか?
母親が宝塚歌劇団出身で、ダンス教室を経営していたこともあって、物心が付いた頃からダンスはもちろん、いろいろなエンターテイメント作品が身近にあったと思います。しかもひとりっ子なので、ダンスの練習以外はテレビを観て過ごしていたので。おかげで小学校に入る前には自然とアニメや漫画が好きになっていましたね。
世界さんはアメコミ(アメリカン・コミックス)もお好きだとか。それも子ども時代からですか?
そうです。僕が育ったのが神奈川県の葉山町で、近くに米軍基地(横須賀海軍施設)があったことが大きいと思います。アメリカの雑貨やアメコミを扱うお店も多く、『スパイダーマン』や『アイアンマン』のTシャツを着ている人たちを見ましたから。
子ども時代はどんな作品が好きでしたか?
いちばん最初は『月刊コロコロコミック』で、それから『週刊少年ジャンプ』を読むようになって。さらにダンススクールのお兄さんたちが読んでいた漫画雑誌も読ませてもらっていたので、わりといろいろなジャンルの作品に触れていました。だから当然、学校でもオタク的なグループと仲が良かったんです。
では、小学校時代にはオタク仲間たちとよく遊んでいたんですね。
それが、ずっとストリートダンスをやっていたせいか、クラスで目立つような人気のある人たちとも仲が良かったんです。そんな経緯もあって、「何でみんな一緒に遊ばないんだろう?」と不思議に思っていて。
いわゆる運動部系と文化部系、アウトドア派とインドア派でグループが分かれると、双方の交流が少なくなるみたいな状況のことですよね。
でも、どっちのグループも『ウイイレ(ウイニングイレブン)』はプレイしているし、スポーツ漫画は読んでいたりするんですよ。だから「共通の話題はあるじゃん!」って思っていたんです。
なるほど。たしかにそのとおりですね。
僕はストリートカルチャーも好きだし、漫画やアニメも好きだし、そこに境界線はないんです。ただ、今になって思うと、そういった思考だったのは少し変わった環境で育ったおかげなのかなとも思います。
ちなみに、ダンスと漫画・アニメに共通する部分はあるんですか?
けっこうありますよ。たとえば僕が小学生の頃はよく“舞空術”で空を飛んでいるときみたいな、『ドラゴンボール』の(孫)悟空の動きを何とかダンスに取り入れられないか試行錯誤していました。あと、『北斗の拳』でケンシロウが見せるキックくらい、足が上がらないかなと挑戦したことも…(笑)。

ヒップホップダンスにはルールがあってないようなものなので、とくに自由なアイデアを取り込みやすいんです。
▲漫画を買うときはいつも自宅用、保管用の2セットを揃えるのがマイルール。

進路に悩む自分と重なった「苦悩する主人公」

中学生、高校生になっても漫画好きは変わらずでしたか?
はい。ただそれまではスカッとするような少年漫画オンリーだったのが、『攻殻機動隊』や『AKIRA』、『新世紀エヴァンゲリオン(以下、エヴァ)』など、だんだんと複雑で大人びた作品も好きになっていきましたね。
どんなところが魅力的だったのでしょう?
ひとつには、大人に対する疑問と憧れが大きかったんですね。ダンススクールをはじめ、とにかく大人たちに囲まれている時間が多かったので。劇団四季で『ライオンキング』のヤングシンバ役をやらせてもらっていたときも、子どもは僕だけでした。

だから子どもにはわからないと思われているのか、みんな目の前で愚痴をよくこぼすんですよ(笑)。それで子どもながらに「大人はなぜこんなに悩むのか」と疑問が募るに連れて、漫画で描かれる「大人」にも興味が湧いてきたんだと思います。

そしてもうひとつは、僕自身が将来について悩むようになったからですね。
それはダンサーになるかどうかで?
ずっとダンスしかやってこなかったので、将来「ダンサーになる」ことは決めていたんですけど、現実的にどういうダンサーになればいいのか悩んでいました。

たとえば海外の大会を転戦して賞金を稼いで、スポンサーがついて世界中でワークショップを開くようなダンサー像に憧れたんですけど、それってすごくお金もかかるし、さすがに現実的じゃない。じゃあバックダンサーやインストラクターになろうかとも考えましたが、当時はあまりピンとこなかったんです。

だから漫画を読んでいても、主人公が苦悩する作品に共感するケースが増えていって…。『エヴァ』の(碇)シンジもそうですけど、とくに『NARUTO−ナルト−』の(うちは)サスケが闇落ちしたときは自分のことのように思えてどハマりしましたね。
そんな葛藤もあって、高校卒業後にはニューヨークに留学されたんですね。
ダンサーになる方法を模索するための留学でしたね。とにかく当時の僕は何をおいても「ダンス」で、頭でっかちになっていたんです。

でも、ニューヨークで僕が憧れていた人に「人生が1番、ダンスは2番でいい」という言葉をもらって、心が軽くなったんです。それまでよりも広い視野が持てるようになり、それから4年間はひたすら自分のインプットの時間に充てることができました。

そんな折に、EXILEのオーディションの話を耳にして、「これだ!」と思ってエントリーしたのが今につながったんです。

世界の人生に欠かせない漫画&アニメ10作品を公開!

ではいよいよ、世界さんが選ぶ人生に欠かせない漫画&アニメ10選を見ていきましょう。
まずは、王道中の王道ですね。
『ドラゴンボール』がなければ、日本の漫画がここまで世界に受け入れられることもなかったんじゃないかと思うほどの作品なので、やっぱりハズせないです!

僕はジャッキー(・チェンの)などが出演するカンフー映画も好きなので、悟空のアクションはよくマネをしましたし、実際に棒を使うときは悟空の如意棒をイメージして動かすなど、ダンスにも取り入れています。

あとは何と言っても(テレビアニメ版の)オープニング。『WE GOTTA POWER』(『ドラゴンボールZ』2代目OP)は絵も含めて最高で、「ワクワクするOP第1位」です! ライブ前など緊張しているときはよく楽屋で聴いていますが、不思議とドキドキをワクワクに変えるパワーがあるんですよ。
好きなキャラクターは誰ですか?
ブルマです。初期のヤムチャとのラブコメちっくな展開にドキドキしましたし、いわゆる萌え的な意味で女性キャラを意識したのはブルマが初めてでした。

ちなみに敵キャラだと劇場アニメで登場したクウラがカッコよくて、テレビゲームでもよく使っていましたね。劇場版『ドラゴンボールZ 激突!!100億パワーの戦士たち』に登場したメタルクウラには興奮しました(笑)。
続いても『週刊少年ジャンプ』の名作がエントリーです。
『NARUTO−ナルト−』は、連載開始から終了までをリアルタイムで味わった最初の作品で、僕の人生と切っても切り離せない存在です。なかでも第1部の「サスケ奪還編」はいちばん心が踊りましたし、「チョウジvs次郎坊」戦で描かれた(秋道)チョウジと(奈良)シカマルの回想シーンは本当に感動的で大好きです。
ふたりの友情が描かれるシーンですよね。
僕はそれまで熱血タイプやパワータイプのキャラクターが好きだったんですが、シカマルと出会ってからは、頭の切れるキャラも好きになりました。普段はダラダラしているところもカッコいいですよね。

ほかにも、味方だったサスケが闇落ちして敵になる展開とか、当時の僕にとって新鮮なエピソードが多くて印象深かったです。
岸本先生の絵も圧倒的ですよね。
とにかく見開きで表現する展開力がスゴいです。木の葉の里を、ナルト側とサスケ側で一気に描いてみせたりとか、思わず「おおっ!」と唸るような構図が多くて、それも魅力のひとつです。
こちらは異色のヒーロー物語です。
ONEさんの原作を読んだとき、絵は失礼ながらキレイと言い難いですけど、とてつもなく惹かれるものがあって、以来ずっと愛読しています。1コマ目からサイタマに「こいつは絶対負けないんだろうな」という無敵感が溢れていて、まるで初期の悟空のようだと思いました。

ふだんは面倒臭がりだけど、やるときはやるサイタマの性格はシカマルに通じるところもあるし、僕も練習嫌いなのでまさに理想的な存在です(笑)。
でも、サイタマは強すぎるあまり虚無感を抱えるキャラクターじゃないですか。
むしろ大歓迎ですよ(笑)。「俺がこの大会出たら優勝しちゃうじゃん」みたいな気持ち、ダンサーなら絶対一度は味わってみたいはず。それにサイタマなら、たとえ100万人の前でライブしても緊張しなさそうじゃないですか。羨ましいというか、僕もサイタマみたいになりたいです。
サイタマ以外で好きなキャラは?
これからまだまだ強くなっていきそうな金属バット(ヒーロー名)と、誤解されまくりでどんどん評価が上がっていくキングです。どちらも今後の活躍が楽しみです。
今もっともハマっている漫画作品だと伺いました。
『鬼滅の刃』は連載スタートのときから大好きな作品です。『NARUTO−ナルト−』を読んだとき以来の衝撃で、僕のどストライクなんです。まずシンプルに絵がキレイなのと、とにかく竈門禰豆子(かまど・ねずこ)がかわいい…!(笑)
『ドラゴンボール』のブルマもそうですが、世界さんは女性キャラを重視するタイプですか?
大切だと思いますよ。『NARUTO−ナルト−』なら春野サクラ、『ワンパンマン』なら戦慄のタツマキとか、僕が好きな作品には必ずお気に入りのヒロインがいるんですけど、その重要性をあらためて感じたのが禰豆子でしたね。
そのほかの魅力と言えば?
序盤から最強の敵が登場するタイプの漫画を読んだのはひさびさでしたし、全キャラでスピンオフが描けそうなくらい設定が綿密なのもいい。どこかにコンプレックスを抱えたキャラが多かったり、女の子の首が簡単に飛んでしまう容赦ないグロさだったりとか、好きなポイントはたくさんありますね。また、バトルのテーマが“呼吸法”なんですけど、ダンスにイメージを還元できるシーンが多くて勉強にもなるんですよね。

さらにこの作品はufotable(アニメーション制作会社)さんがアニメ化していて、それがスゴいクオリティなんです。表情も豊かで技の演出もえげつないくらいにカッコいいです!
印象に残っているキャラクターやシーンは?
第112話(第13巻収録)で、鬼化した禰豆子の血で炭治郎の刀が“爆血刀”に変わって、ヒノカミ神楽の“日暈の龍 頭舞い(にちうんのりゅう・かぶりまい)”を繰り出したときはメチャメチャ興奮しました。これから炭治郎と禰豆子の兄妹がどこまで強くなるのか、個人的にすごく期待しています。
『デジモンアドベンチャー』はゲーム原作の作品ですが、ゲームもプレイされていたんですか?
クラスメイトのほとんどは『ポケモン』派だったんですけど、僕はどっちもやっていて、トレーディングカードも集めていたしテレビアニメも毎週観ていました。

『デジモンアドベンチャー』は『無印』と『02』が世代的にど真ん中なんですが、いちばん印象に残っているのは劇場版の『デジモンアドベンチャー ぼくらのウォーゲーム!』です。
細田守監督の作品ですね。
正味40分くらいの短編ですが強烈に面白くて、映画館で3、4回くらい観た記憶があります。この映画でオメガモンが初登場したのですが、あまりのカッコよさにすぐに(デジモンカードを)買いに走ったくらい(笑)。

あと、敵のディアボロモン(進化前はインフェルモン)が狂気じみていて、「もしもしもしもし」って電話に出るシーンは、子どもながらに本当に怖かったですね。
好きなデジモンはいますか?
オメガモンと、その対にあるアルファモンです。アルファモンが登場する『DIGITAL MONSTER X-evolution』(2005年)は世界観が暗くて、とにかく主人公のドルモンがボッコボコにされるなどひどい目に遭うんですが(苦笑)、だからこそ最後、アルファモンに進化したのが唯一の救いでしたね。
アニメファンの登竜門とも言える『新世紀エヴァンゲリオン』の登場です。
リアルタイムだと小学校に上がる前にテレビ版が放送されていて、ちょこちょこは観ていたんです。でも、当然ながらまったく意味が理解できませんでした(笑)。
それから小学生になって観て、さらに中学生でも、高校生でも観て、テレビ版、劇場版ともに徐々に理解を深めていった作品です。
わからないなりに、繰り返し観るだけの魅力があったんですね。
そうですね。あと、人生ではじめて人と口論になった作品でもあります。

原因はめちゃくちゃシンプルで、綾波(レイ)かアスカ(惣流・アスカ・ラングレー)か、どっちが好きかという…。綾波派のダンスの先輩に「お前はわかってない」と言われて揉めました(苦笑)。
世界さんはどちら派だったんですか?
断然、アスカ派です! 子どもの頃から大人に囲まれて育ってきたので、引っ張ってくれる強気な女性が好きなんです。

それで言うと、綾波はちょっと手がかかりすぎるなと当時は思っていて(笑)。大人になった今は綾波派の気持ちもわかるんですが…。
印象に残っているシーンは?
キリがないほどありますが、あえてひとつ挙げるなら1997年の劇場版(『新世紀エヴァンゲリオン Air/まごころを、君に』)のラストシーンですかね。

当時は「え? これで終わるの?」ってポカーンとしていました(笑)。いまだに理解できない部分も多いですが、考察も含めて永遠に夢中になれる作品だと思います。
続いてもオタク御用達と言っていい作品ですね。
小学生の頃、年上のハトコの部屋に全巻揃っていて、あまりの扉絵のカッコよさに読みはじめました。読めない漢字が多すぎて、おかげで漢字の勉強になりました(笑)。

その後、偶然にも母が芸能山城組さん(劇場版の劇伴担当)のCDを持っていて、それで劇場アニメの存在を知ったんです。冒頭のバイクチェイスから一気に釘付けになったんですけど、同時に「こんなシーンでこんな音楽がかかるんだ」と、アニメと音楽の組み合わせにも驚いた作品でした。
好きなキャラクターは?
劇場アニメだと金田で、漫画だと鉄男が好きです。『NARUTO−ナルト−』のサスケのように、どこか闇があって堕ちていくキャラクターが好きなんでしょうね。

『AKIRA』からは不良の美学というか、カッコ良さを教えてもらいました。「さんをつけろよデコ助野郎‼」とか「ピーキーすぎて、お前にゃ無理だよ!」とか、いつか言ってみたいセリフも多くて、いまだにチャンスを狙っています。まあ、僕はバイクに乗らないんですけどね(笑)。
これまでのラインナップからテイストがガラリと変わりましたね。
僕にとって『ケロロ軍曹』は、オタク指南書なんです。それまでカッコいいアクションを主体とした漫画ばかりを読んできたけど、この作品と出会ってからは、ケロロがガンプラにのめり込んでいくように、僕もオタクの沼にハマっていきました。

フィギュアを買うようになったのもこの頃からで、ディスプレイはこうやって並べるとカッコいいんだとか、ずいぶん参考にさせてもらいました。
ちなみに世界さんが購入したもっとも高価なフィギュアは?
うーん、何だろう? EXILEに入ってからですが、ツアー後に自分へのご褒美として3、40万円をフィギュアにつぎ込んだことがありますね。今は『アイアンマン3』の「マーク42」の等身大フィギュアがほしいんですけど、余裕で100万円以上するんですよね(苦笑)。
『ケロロ軍曹』でお気に入りのキャラは?
ケロロです。優しいんだけど小市民的で情けない感じが憎めなくて。とくにケロロとクルルのコンビ回は大好きです。
今回の10作品の中で唯一のライトノベル原作です。
好きになった理由は「アスナさんがかわいいから」です(笑)。『ソードアート・オンライン(以下、SAO)』はアニメを観たあとに原作を読んだのですが、それをきっかけに電撃文庫やメディアワークス文庫など、ほかのラノベ作品も読むようになりました。
これまでの作品と比べると、恋愛要素が多い作品ですね。
キリトとアスナのふたりの関係性がシリーズ通じてずっと描かれていくので、読んで(観て)いるうちにふたりの人生をいっしょに追体験している気持ちになれるんですよね。まあ、そうは言いつつ今のイチオシは、アリスちゃん(『アリシゼーション』編のヒロイン)なんですけど(笑)。

「RPGをアニメにすると、これが理想的かもしれない」と思える、素晴らしい作品です。
ちなみに世界さんはオンラインゲームをプレイされますか?
ゲームはひとりで完結できるものが好きなので、ほとんどやらないんです。強いて言うなら格ゲー(格闘ゲーム)だけはネット対戦もしています。

最近はLDHの仲間をはじめ、たくさんの人に勧められるんですが、負けず嫌いな性格なのでムキになっちゃうんですよね。それもあって、なかなか手が出せずにいます(苦笑)。
アメリカ文化に触れて育った世界さんだけあり、最後に選んだのはアメコミですね。
小さい頃からコミックスを読み、ゲームをして、映画を観ていました。マーベル・コミックの映画はMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)以降、だいぶ変わりましたよね。

昔は『ハワード・ザ・ダック/暗黒魔王の陰謀』みたいにいろんな意味でヤバい作品や、かと思えばサム・ライミ監督の『スパイダーマン』のようにシリアスな作品もあったんですけど…(笑)。MCUになってからは安心して観れるようになりました。
好きなヒーローは?
キャラクターで言うとトニー・スターク(『アイアンマン』の主人公)ですが、チームで言うと“サンダーボルツ”が好きです。

映画なら『アイアンマン』がいちばんですが、なかでも飛行テストのシーンがお気に入りです。人工知能のジャーヴィス(J.A.R.V.I.S)に忠告された際、トニーが「時には歩く前に走ることも必要だ(原文はSometimes you gotta run before you can walk.)」って言うんですが、すごく勇気付けられました。いかにもトニーらしいなと感じて忘れられないセリフですね。

いつかはアニメをプロデュースしたい

ここまで人生に欠かせない10作品を駆け足でお伺いしましたが、まだまだありそうですね。
自分にとってハズせない作品は、少なく見積もっても30作はあると思うので、今回10作に絞るのは本当に悩みました。また機会があればやらせてください…!
(笑)。ところで世界さんは最近になってとくにオタク文化の発信に積極的ですよね。昔と比べて何か心境の変化があったのでしょうか。
グループに加入した当初、僕の中でLDHやEXILEのイメージがなかなかアニメや漫画と結び付かなかったんです。実際はただの思い込みだったんですけど、あまり大きな声で「オタクです」と叫ばないほうがいいのかなと勝手に思っていて。

でも、m-floの☆Taku Takahashiさんから「世界くんってアニメが好きなんでしょ? 僕も好きなんだよ!」と声を掛けられて、そこで大好きな『カウボーイビバップ』の話題になって、佐藤大さん(脚本担当)やナベシンさん(渡辺信一郎監督)の話題で盛り上がれたのが大きな体験でした。僕も自分の好きなものをどんどん発信すべきじゃないか、って。

そのうえでHIROさん(EXILE)からも「いいじゃん!」と言っていただけて、もっともっと自分のオタクな一面を出していこうと吹っ切れることができました。
先日もTwitterで「オタク=最強にカッコいい」とツイートされていましたね。
元気のないとき、落ち込んだときに僕を支えてくれたのは間違いなく漫画やアニメです。

オタクがカッコいいかどうか? その答えは人それぞれだと思いますが、少なくとも僕は「オタクって超カッコいいじゃん」と信じている人間です。ひと昔前は、オタクってヒエラルキーの下に見られがちでしたけど、今はもうそんな時代じゃないと思います。

何かに熱中するっていう意味では、きっと多くの人が何かしらのオタクですよね。僕もダンスオタクであり、音楽オタクであり、漫画やアニメオタクですから。それならみんなで交わろうよって思うんです。
子ども時代から両方の環境に馴染んでいた世界さんならではの発想ですね。
そうかもしれません。でもこれまで交わらなかった層が交わることで面白い化学反応がどんどん起きる気がしますし、今、オタクはいちばんホットなスポットだと思うんです。
ではこの先、漫画・アニメオタクとして世界さんの目標や夢は何ですか?
EXILEやFANTASTICSはもちろん、LDHの中には僕と同じようにオタクな仲間がたくさんいます。

だからLDHの漫画・アニメ担当として、これまでのイメージにとらわれない活動をしていけたらいいなと思います。日本が誇る素晴らしい文化を海外に向けて発信することはもちろん、いつかは自分でアニメ作品をプロデュースすることが夢です。

もっと言えばEXILEそのものがアニメ化したり、コミカライズできたら面白いんじゃないかな、って。いろいろと妄想は膨らんでいます。
期待しています! やっぱり漫画やアニメの力は絶大ですよね。
そう思いますよ! だって僕、7月に足の甲を骨折したんですけど、毎日漫画を読んでアニソンを聴いてアニメを観ていたら、医者から全治3ヶ月と言われていたのが1ヶ月弱で治っちゃいましたから。これはきっと、漫画やアニメのおかげに違いありません(笑)。
世界(せかい)
1991年2月21日生まれ。神奈川県出身。B型。EXILE、FANTASTICS from EXILE TRIBEのパフォーマー。幼少期よりダンスをはじめ、2012年に「STEP YA GAME UP 2012」HIP HOP部門で優勝。さらに2014年、EXILE主催のオーディション「EXILE PERFORMER BATTLE AUDITION」に合格してEXILEに加入する。2016年12月にFANTASTICSを結成し、リーダーを務めるなど、精力的な活動を続ける。

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