小泉進次郎環境相が22日(日本時間23日)、米ニューヨーク国連本部内で開かれた環境関連会合に出席。会合前には海外メディアを交えた記者会見が行われた。この会見で気候変動に対する取り組みについて聞かれた小泉環境相が「気候変動のような大きな問題への取り組みは楽しく、かっこよく、そしてセクシーでもあるべきだ」と答えたことが、日本国内で大きな波紋を呼んでいる。ネット上では「環境問題がどうセクシーと結びつくのか理解に苦しむ」「国際舞台の外交の場でsexyは、相応しくない」「ただただ恥ずかしい…」などと批判の嵐となっているが、作家の古市憲寿氏と国際学者の三浦瑠麗氏がツイッターで「“セクシー”が大事と最初に提案したのは、進次郎さんではない」、「セクシーの意味を日本の人々は誤解している」と小泉環境相を猛烈に擁護している。

23日の古市憲寿氏と三浦瑠麗氏のツイートは次の通りである。

■『古市憲寿(poe1985)ツイッター』より
「話題のセクシー発言。この動画を見るとさ、だいぶ印象が変わる。はじめに環境問題の解決にも“セクシー”が大事って提案したのは、進次郎さんの隣に座っているコスタリカ外交官のクリスティアナ・フィゲレスさんってことだよね?」
(併せて、ニュース番組の動画を紹介)

「全貌を知っているはずなのに一部を切り取って面白がるマスコミも、それを脊髄反射で批判するバカも、いつもの光景。しかもセクシーは、クリスティアナ・フィゲレスさんの昔からの持論なんでしょ。有名人は大変だよねえ。」

■『三浦瑠麗 Lully MIURA(lullymiura)ツイッター』より
「進次郎氏の発言が物議を醸してますが、日本の人々の誤解ですね。英語でsexyというのは、めっちゃイケてるみたいな意味でも使います。たとえばイケてる家具、イケてる車、みたいに。私の場合は世論調査の結果に意味合いがでまくったときに使います。何このグラフ、まじセクシー、みたいな」

「ま、彼の真意は知りませんが、環境問題に対処しないと死ぬ、人間の欲望が地球を滅ぼす、みたいな道徳系アプローチでは一定の広がりしか見せないので、環境保護を通じて産業を創出しよう、環境に優しい商品ってめちゃ格好いいみたいなアプローチでしか更なる広がりは生み出せないというのは事実ですね」

(全て原文ママ)

この2人の説明に、リプライ欄では「古市くんありがとう。メディアの切り抜きに踊らされるところだった!」「前フリがあってのセクシー発言にも関わらず意味不明な発言をしたかのような編集をし、大臣としての適性を疑わざるを得ないような印象を与えるやり口だ」「日本のメディアの切り取り方に悪意を感じました」との声がある一方で、「(sexyの意味は)その通りではあるけど、公的な場所では避ける言葉です。国連での発言に適しているとは思えません。Reuters英語版で“sexy”が強調して報道されたのは、嘲笑の意味かと」「気候変動問題はクールに、セクシーに。気候変動問題はスカした感じでめっちゃイケてるみたいな。余計意味わからん(笑)」と厳しい意見も届いている。

大臣に就任してから「話術は優れているが中身がない」「回答がポエムで、何を言ってるのかわからない」と酷評されることが多くなった小泉進次郎環境相。“ポスト安倍”“最も活躍が期待できる閣僚”として一番に名が挙がるが、この半年いや1年後に評価が一転せぬよう、環境相としての実績をあげて欲しいものだ。

画像は『古市憲寿 2019年7月21日付Twitter「#ライブ選挙 に出てました。」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 みやび)