23歳のダニール・メドベージェフ(ロシア)の快進撃が止まらない。この夏、驚異的なスピードで試合数を重ねているにもかかわらず、彼の母国で開催中の「ATP250 サンクトペテルブルク」(ロシア・サンクトペテルブルク/9月16日〜22日/室内ハードコート)でも決勝へ進出したのだ。

メドベージェフは、7月29日からの「ATP500 ワシントンD.C.」で5試合を戦い準優勝。その後も「ATP1000 モントリオール」で5試合を戦い準優勝、「ATP1000 シンシナティ」では6試合を戦い、自身初のマスターズ1000優勝を飾った。そして「全米オープン」では7試合を戦い、決勝でラファエル・ナダル(スペイン)に敗れたものの、2セットダウンから一時追いつくポテンシャルの高さを見せつけた。


メドベージェフはこの快進撃により、7週間で合計23試合を戦うタフな日々を過ごした。しかし「全米オープン」決勝からわずか1週間後にまたツアーに戻り、この「ATP250 サンクトペテルブルク」に第1シードとして参戦。


初戦となる2回戦でエフゲニー・ドンスコイ(ロシア)を、準々決勝でアンドレイ・ルブレフ(ロシア)を、準決勝でイゴール・ゲラシモフ(ベラルーシ)をいずれもストレートで下し、決勝へ進出。これで今シーズン通算で53勝17敗とした。


ATP(男子プロテニス協会)によると、メドベージェフは「ホームで初めて決勝へ進めてとても嬉しい」「優勝するためにホームに来たんだ」と話している。


そのメドベージェフは決勝でボルナ・チョリッチ(クロアチア)と対戦する。


もし優勝すれば、2004年のミカエル・ユーズニー(ロシア)以来の同大会ロシア人覇者となるメドベージェフ。勢いそのままに母国で優勝なるか、注目だ。


(テニスデイリー編集部)


※写真は「ATP250 サンクトペテルブルク」でのメドベージェフ
(Photo by Mike Kireev/NurPhoto via Getty Images)