カタール1部アル・アラビが電光石火のゴール 同国リーグ最速弾に大反響

 カタール1部リーグで驚愕のゴールが生まれた。

 19日の第4節アル・アラビ対アル・シャハニア戦(2-1)、試合が始まった直後に計4タッチ、8秒という電光石火の一撃でネットを揺らし、相手GKもまさかの行動に海外メディアも「悲惨な失点」「奇妙なミス」と報じている。

 まさに衝撃のゴールだった。アル・シャハニアを本拠地で迎え撃ったアル・アラビのキックオフで試合が開始。センターサークルから後方へのファーストタッチから始まったなか、DFがトラップして前方に大きく蹴り出した。このキックは前線の味方に合わず、相手最終ラインを越えてGKの正面に飛んだ。エリア内でアル・シャハニアのGKカリーファ・アル・ドサリが反応し、やや前に出てキャッチする素振りを見せる。

 ところが、その直後に予想外の光景が広がった。余裕を持ってボールをつかむと思われた守護神アル・ドサリだったが、目測を誤ってボールは頭上を通過。エリア内に走り込んでいたアル・アラビMFムハンマド・サラ・エルニールが無人のゴールに押し込んだ。キャッチミスをしたGKアル・ドサリが肩を落とした一方、“ラッキーゴール”のアル・アラビは歓喜に沸いた。

 結局、この先制点が結果を左右し、ホームのアル・アラビが2-1と勝利。英紙「ガーディアン」は衝撃ゴールの映像を紹介すると、「GKアル・ドサリは長いボールの判断を誤り、10秒以内のゴールを許した」と伝えている。

 衛星放送「ユーロスポーツ」は、「GKの悲惨な失点。わずか8秒でゴール!」と記し、「カタールで最も幸福なゴール」と言及。ポルトガルメディア「tvi24」も「ムハンマド・サラがカタール最速弾」「わずか8秒で完結」と報じた。さらにポーランドテレビ局「TVP」は、「GKからの贈り物。開始数秒……奇妙なミス」と触れている。

 GKの判断ミスから生まれたゴールが、世界中を駆け巡っているようだ。(Football ZONE web編集部)