会場が大会歌「ワールド・イン・ユニオン」の大合唱で一体化

 ラグビーワールドカップ(W杯)日本大会が20日、ついに開幕した。開幕戦となる日本対ロシアに先駆け、東京スタジアムでオープニングセレモニーが行われ、11月2日の決勝まで44日間にわたるビッグイベントの始まりを告げた。

 夏季オリンピック、サッカーW杯と並び、世界3大スポーツイベントと呼ばれるラグビーW杯。セレモニーでは大会マスコットにもなっている歌舞伎の連獅子パフォーマンスを市川右團次と右近の親子が披露し、富士山に模した円錐形のオブジェにラグビーの歴史を紹介するビデオが映し出される演出がなされた。さらにW杯の大会歌でもある「ワールド・イン・ユニオン」の合唱が始まると、客席からも歌声と手拍子が鳴り響き、会場が一体となって盛り上がった。

 前回大会優勝のニュージーランド元主将、リッチー・マコウ氏が登場し、優勝杯のウェブ・エリス・カップを返還。セレモニーの最後には秋篠宮皇嗣殿下が登場し、ラグビーの発展を願うと共に、開会を宣言した。

 第9回を迎える日本大会には、世界から20チームが参加。5チームずつ4つのプールに分かれて総当たり戦を行い、各プール上位2チームが決勝トーナメントにコマを進める。開催国の日本はプールAに属し、この日のロシア戦を皮切りに、28日アイルランド戦、10月5日サモア戦、同13日スコットランド戦に臨み、史上初のベスト8進出を狙う。

 これまで最多優勝国はニュージーランドで3度。2011年のニュージーランド大会、2015年のイングランド大会と2連覇中で、今大会では3連覇&4度目の優勝がかかる。続いて、オーストラリアと南アフリカが2度、イングランドが1度優勝。今大会では最新の世界ランクで1位に君臨するアイルランドの戦いにも注目が集まる。(THE ANSWER編集部・佐藤 直子 / Naoko Sato)