日本政府は2001年、「50年で30人程度」のノーベル賞受賞者を目指すと表明したが、2018年までですでに目標の半数を超える16人が受賞した。それ以前の受賞も含めると24人、外国籍の日本人も含めれば29人のノーベル賞受賞者を輩出している。中国メディアの今日頭条は16日、「中国は日本のノーベル賞計画から学ぶべき」と題する記事を掲載した。

 中国は科学技術先進国を目指しているが、ノーベル賞受賞は現在までのところ劉暁波氏と莫言氏、そして屠ユウユウ氏の3人にとどまる。しかも2010年の劉暁波氏のノーベル平和賞の受賞は中国国内ではなかったことにされているので、国内では2人が知られているのみだ。

 では、中国は日本が多くのノーベル賞受賞者を輩出していることから何を学べるのだろうか。記事は、日本人のノーベル賞受賞者の急増は、「科学技術イノベーション能力の強化の結果」だと分析。日本が世界の科学技術強国の仲間入りを果たしてから増加したという。科学技術強国を目指す中国は、2050年までの目標として「イノベーションによる発展推進の戦略綱要」を打ち出している。

 記事は、日本のような科学技術強国を目指すには、このロードマップに沿ってイノベーションの質を高めるしかないと指摘している。また、日本も人材育成にかなりの時間をかけたことを考えると、中国でも目標達成には時間がかかるのは当然だと伝えている。

 近年の中国の科学技術の進歩には目を見張るものがあるが、中国の科学技術論文数はどんどん増えており、この先中国からノーベル賞受賞者が多く輩出されることも考えられる。日本がこの先もノーベル賞受賞者を出し続けていくには、短期的な成果に直結しない基礎科学を追求する姿勢が重要だろう。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)