突然だが、みなさんはこの会話の意味が分かるだろうか。


全然分からない(画像はみえる@Hachimitsumielさん提供)

A「ごんぼけごんぼ」
B「でごもけでごも」
A「かね」
B「でごかねばごんぼもかへね」
A「ごぼく」
B「みょうがけみょうが」
A「かね」
A「おめけ」

これはツイッターユーザーのみえる(@Hachimitsumiel)さんが投稿した、秋田県人同士のLINEでの会話だ。すべてひらがなで、どこで区切るのかも分からない。北陸出身の筆者にとっては本当に会話なのだろうか...と疑いたくなるような内容だ。

唯一、聞き覚えがある単語といえば「みょうが」くらいだろうか。

これは誰も分からないのではと思いきや、リプライ欄では何人かが見事に訳している。どうやら北海道・東北出身者にはわかるようだが、他県民にはさっぱりのようで、

「まったくわからん」
「CIAでも解読不能な暗号www」
「異国の言葉みたいだ...」

といった声が寄せられている。

この会話は何を意味するのか、さっそく見ていこう。

「秋田県民でもわがんね」?

投稿者のみえるさんによれば、会話の内容はこうだ。

A「ゴボウ食べてゴボウ」
B「ダイコンも食べてダイコン」
A「食べない」
B「ダイコン食べないとゴボウも食べさせないよ」
A「ゴボウ食べる」
B「ミョウガ食べてミョウガ」
A「食べない」
A「あなたが食べな」

Aがみえるさん、Bはみえるさんのお姉さんのセリフだ。ゴボウが好きなみえるさんに対し、お姉さんがほかの野菜も食べるように勧めているという状況だという。

あまり日常的に交わされる内容ではないが、分かる人には分かった様子。しかしツイッターでは「東北出身だけどわがんね」「秋田県民でもわがんね」との声もあり、すべての北海道・東北出身者に通じるわけではないようだ。

Jタウンネットは社内の東北出身者、UとIにこの会話を見てもらった。

秋田出身のUは、

「全然分からなかったです。かろうじて『おめけ』は使いますね」

とのこと。「け」は「食べて」以外にもたくさん意味があるようで、逆に混乱してしまった東北民もいるかもしれない。

幼いころから北海道、宮城、岩手を転々としていたというIも、「分からない」とお手上げ。「あまり方言のない地域だったので」と話しており、使用する方言にも地域差があるようだ。