10月の増税を前に、優遇措置が取られるなど注目が集まっているキャッシュレス決済。まだまだ、導入するには腰が重い堅実女子も多いかもしれません。果たして、キャッシュレス決済の普及はどれくらいなのでしょうか?

ピっとかざすだけで支払いが完了する手軽さが魅力!

地域差がくっきり! 多様化するキャッシュレス決済

株式会社ジャパンネット銀行が行なった「キャッシュレス決済に関する調査」によると、都道府県別でキャッシュレスの普及率に差が出ているようです。それでは、気になる結果を見てみましょう。

意外な地域差がくっきり!

都道府県別で利用割合を見ると、「プリペイド式電子マネー」利用率1位はなんと、愛媛県(73.3%)がランクイン。

首都圏ではおなじみの、「交通系電子マネー」利用率1位は、東京都(76.7%)という納得の結果になっています。最近、普及しつつある「QRコード決済」利用率1位は宮城県(63.3%)、「後払い式電子マネー」利用率1位は神奈川県(36.7%)、「デビットカード」利用率1位は大阪府(36.7%)という利用地域がわかれる驚きの結果になりました。ひとくちに「キャッシュレス決済」と言っても、地域によって利用している決済方法にも違いがあることが判明しました。

キャッシュレス決済の中でも、気になるのが「日常的に利用しているキャッシュレス決済方法」ではないでしょうか。一番、身近なキャッシュレス決済とは、いったい何なのでしょうか?

プリペイド式なら、使い過ぎも気にしなくてすみます。

やはり1位は、飲食店やコンビニでもおなじみの「プリペイド式電子マネー」(54.0%)。楽天Edyやnanaco、WAONなど種類が多いため、自分の生活圏でよく使うカードを一枚決めると、レジなどで便利です。

2位は、みんな財布に一枚は入っている「交通系電子マネー」(37.0%)。交通費だけではなく、自販機などでも使える手軽さが魅力です。3位は、最近よく広告など目にする「QRコード決済(LINE PayPayPayなど)」(36.5%)。画面の表示の仕方がわかりづらかったり、専用のアプリをダウンロードするのが面倒という理由で、カード式のキャッシュレス決済よりも導入が鈍いのかもしれません。

スマホを使ったQRコード決済はどこが人気?

女性人気の高いLINE Pay、男性は楽天ペイとPayPayが1位でしたが、どれもベスト3に入る人気の高さ。

この調査結果によると、約3人に1人(36.5%)が「QRコード決済」を利用していることが判明しています。さらに詳しく見ていくと、 「日常的に利用しているキャッシュレス決済の種類」についてでは、都市男性の1位は「楽天ペイ」が約3人に1人(31.5%)、地方男性1位は「PayPay」が約4人に1人(29.3%)と利用しているという結果になりました。レジでQRコードを見せるのも、当たり前になっていくのかもしれませんね。

女性の場合は、都市部、地方関係なくLINE Payが1位になりました。日ごろから使い慣れているアプリなので、決済に抵抗がないのかもしれません。

キャッシュレス決済の利用者と非利用者の間で貯金額にも差が!

調査では、キャッシュレス決済利用者に、貯金額も質問しています。キャッシュレス決済利用者の平均貯金額は約270万円(2,696,362円)に対し、キャッシュレス決済非利用者の平均貯金額は約159万(1,588,117円)という結果に。じつに、その差は約111万円(1,108,245円)! 一見、新し物好きに見えるキャッシュレス決済ですが、実は堅実なタイプに選ばれているようです。

キャッシュレス決済の利便性を意識するタイプは、貯蓄も上手。

さらに恋人いない率で比較すると、キャッシュレス決済利用者の恋人がいない割合は41.6%、キャッシュレス決済非利用者の恋人がいない割合は58.6%となり、キャッシュレス決済非利用者は利用者よりも恋人いない率が17%多いということが明らかに。これを偶然とみるか、キャッシュレス決済利用者の方が支払い方がスマートとみるかは、堅実女子の皆様に判断をお任せします!

キャッシュレス決済に積極的ではない堅実女子の皆様、いかがでしたでしょうか。迫りくる増税の前に、一度便利で還元率の高そうなキャッシュレス決済を検討してみる価値はありそうですね。

【調査概要】
調査主体:株式会社ジャパンネット銀行
調査時期: 2019年8月
調査方法:インターネット調査
調査対象:キャッシュレス決済を利用している全国の20〜30代男女、各都道府県30人ずつ計1,410人(男性705人/女性705人)
・キャッシュレス決済の利用者・非利用者を含む全国の20〜30代男女、 各都道府県40人ずつ計1,880人(男性940人/女性940人)