チャンピオンズリーグ(CL)グループD開幕節の2試合が18日に行われ、アトレティコ・マドリーvsユベントスは、2-2で引き分けた。

昨季はユベントスの前にベスト16で敗退したリーガエスパニョーラ2位のアトレティコは、グリーズマンやゴディン、ロドリら主軸がチームを去った中、新星フェリックスを獲得。刷新を図った中、リーガでは開幕3連勝と好スタートを切ったが、4日前に行われたレアル・ソシエダ戦では0-2と敗戦し、今季初黒星を喫した。そのソシエダ戦のスタメンからビトロに代えてトーマスを起用した。

一方、アヤックスの前に昨季はベスト8で敗退したセリエA8連覇中のイタリア王者ユベントスは、サッリ監督を招聘。メガクラブとの争奪戦を制してアヤックスからデ・リフトを獲得した中、セリエAでは2勝1分けスタートとした。そのユベントスは0-0で引き分けたフィオレンティーナ戦のスタメンから負傷したドグラス・コスタに代えてクアドラードのみを変更した。

昨季ベスト16で対戦した両チームの一戦は、時間の経過とともにユベントスがポゼッションを高めていった。しかし、最初にチャンスを迎えたのはアトレティコ。10分、フェリックスが長い距離をドリブルで持ち上がり、ボックス内からシュート。だが、枠を捉えたシュートはGKシュチェスニーに阻まれた。

個人技で早速魅せたフェリックスは、13分にもヘディングで枠内シュートを浴びせると、その後もアトレティコがカウンターとセットプレーから効果的にゴールに迫り、ペースを引き寄せていく。

一方、ピャニッチを軸としたビルドアップでポゼッションこそ上回るものの、イグアインが試合に入れず、ミドルシュート以外に攻め手のないユベントスは前半にチャンスらしいチャンスを生み出せず、ゴールレスでハーフタイムに入った。

迎えた後半開始3分、前半に良いところの少なかったユベントスが先制する。ロングカクンターに転じ、ボヌッチのロングフィードに抜け出したイグアインが左サイドでタメを作ってボックス手前からパス。これを受けたボックス右のクアドラードがDFを外し、左足でゴール左上へ豪快に蹴り込んだ。

先手を取られたアトレティコは60分に同点のチャンス。しかし、ボックス右に抜け出したコケのマイナスクロスをホセ・ヒメネスがダイレクトで合わせたシュートは枠の上に外してしまった。

その後、コレアを投入したアトレティコだったが、65分にユベントスが突き放す。左サイドを上がったアレックス・サンドロのクロスからマテュイディがヘディングシュートを叩き込んだ。

しかし70分、アトレティコがすかさず1点差に詰め寄った。FKからホセ・ヒメネスのヘッドでの折り返しをサビッチが頭でねじ込んだ。

73分にイグアインがGK強襲のシュートを放ち、ルーズボールをマテュイディが押し込みにかかって3点目に迫ったユベントスに対し、アトレティコはビトロと移籍後初出場のH・エレーラを投入。

ここからアトレティコの攻勢が強まると、90分に同点とした。左CKからH・エレーラのヘディングシュートが決まった。

H・エレーラの移籍後初ゴールで追いつかれたユベントスは終了間際、C・ロナウドが個人技からドリブルシュートでゴールに迫るも、わずかに枠を捉えきれず2-2でタイムアップ。グループ突破候補の対決は勝ち点1を分け合う結果となった。

また、もう一試合のレバークーゼンvsロコモティフ・モスクワは、前半に生まれたクリホヴィアクとバリノフのゴールで1-2としたロコモティフが勝利している。