by Stock Catalog

Amazonの商品検索アルゴリズムが、2018年から関連性よりも収益性を優先するように変更されたとWall Street Journalが報じています。報道によれば、この検索アルゴリズムの変更はAmazonの小売部門やプライベートブランド部門からの要求で進められたといわれていて、検索結果の表示でKindleやEchoなどといった自社製品の販売を促進する効果があるとのことです。

Amazon Changed Search Algorithm in Ways That Boost Its Own Products - WSJ

https://www.wsj.com/articles/amazon-changed-search-algorithm-in-ways-that-boost-its-own-products-11568645345

Amazon reportedly changed its search results to boost more profitable products - The Verge

https://www.theverge.com/2019/9/16/20868737/amazon-search-results-profitability-change

Wall Street Journalによると、独占禁止法にひっかからないようにするために、Amazonは製品を検索結果の上位に直接表示するということはしていないそうですが、検索エンジンのアルゴリズムを変更することで結果的に自社製品など収益性の高いものを検索結果の上位に表示しているとのこと。

by Shinji

Amazonの検索エンジンの開発・管理を行うAmazon A9のエンジニアは、「Amazonのプライベートブランド部門から自社製品を検索結果の上位に表示するよう圧力を受けていたため、収益性を重視した検索アルゴリズムを設計するプロジェクトが進められた」とWall Street Journalに対して語っています。

Wall Street Journalが紳士用ボタンダウンシャツとペーパータオルをAmazonで検索したところ、シャツは検索結果上位30件のうち11件がプライベートブランドだったとのこと。また、ペーパータオルは上位30件中4件しかプライベートブランドが表示されなかったものの、検索結果のさらに上部に表示される15カ所の広告枠に、合計10カ所もプライベートブランドの商品が表示されていたとのこと。

Amazonでは、KindleやEchoなどの自社製ガジェットを出していますが、それ以外にも乾電池やHDMIケーブル、メモ帳、バックパックなど、プライベートブランドであるAmazonベーシックを展開しています。The Vergeによると、Amazonプライベートブランドの売上は低調で、検索アルゴリズムの変更によってAmazonが自社製品を優遇することで、こうしたプライベートブランドの売り上げ拡大に役立つかもしれないと述べています。

実際、世界最大のeコマースサイトであるAmazonの検索結果が持つ広告効果は絶大なもの。Amazonでは検索結果の上部に広告枠を設けており、検索ワードに関連した商品が検索結果の直上とトップに表示される仕組みとなっています。2018年の時点で、既にAmazon独自ブランドの商品が検索結果の上位に来ることが指摘されていました。

Amazonの検索結果は「広告であふれているが実際の売上も大きい」ことが判明、その理由とは? - GIGAZINE

ただし、Amazonは「検索結果のランク付けの基準に収益性の高さは含められていません」と報道を否定し、「Wall Street Journalの記事は事実として正確ではない」とコメントしています。Amazonの広報担当者は「長期的な収益性を含めて、新機能が顧客体験とAmazonのビジネスにどういった影響を与えるかを確認していますが、1つの基準に基づいて判断することはありません」と述べました。