すっかり当たり前になっており、特別感がなくなってきた感のあるロボット掃除機。以前から興味はあったものの、狭い家だし自分で掃除したほうが早いのではないか? と思い手を出していなかったのですが、+Styleが8月末に発売したG300を試したところ、とても便利で気に入ってしまいました。

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大きさは直径340mm、高さ82mm。部屋をマッピングするレーザーセンサーを搭載しており、その部分のみ102mmと背が高くなっています。

水拭き用のアタッチメントを装着することで、ゴミの吸引と同時に水拭きも可能です。

▲裏から見ると、ちょっと虫っぽい

ゴミは上面にあるダストボックスに集まります。ダストボックス自体は(フィルターを外して)水洗いもできるので衛生的。



なお、このフィルター掃除用のブラシも付属しているのですが、できたら本体に収納できるようにして欲しかったところ。掃除のたびに取りに行くのが面倒です。


▲本体のローラーブラシに絡まった髪の毛などを切れるよう、刃もついています

肝心の掃除については、とくに文句のつけようもなく。壁際や家具の足元など、あきらかに自分で掃除するよりも綺麗にしてくれます。

我が家は子供がいることもあり、外から持ち込んだらしき砂埃りや、飼っている猫の毛なども多いのですが、どれも問題なく吸引できました。同時に水拭きもしてくれるので、いつも以上に綺麗な仕上がりです。


▲水拭きがいい感じです

G300の操作は、すべてスマートフォンのアプリから行います。このアプリからスタート・ストップはもちろん、吸引力の設定も弱/強/自動の3つを切り替えられます。自動にしておけば床に応じて吸引力を調整してくれるので、普段はこれで構わないでしょう。


▲自動でマッピングしてくれるのを眺めているだけでも面白い

また、搭載するレーザーセンサーにより、自動で部屋をマッピング。一度マップを作れば、掃除を禁止するエリア(ロボット掃除機に入って欲しくないエリア)を指定したり、逆にエリアを指定して掃除をさせたりも可能。また、指定した範囲を中心約1.5平方メートルのエリアを掃除するスポット指定もあります。

台所でパン粉をぶちまけてしまった、なんてときに、肩を落として掃除機を取りに行く代わりに、スマートフォンからスポット指定するだけでG300が掃除に来てくれるわけです。


▲動きは意外と俊敏

また、Alexa、Googleアシスタントにも対応。スポット指定などはできませんが、スマートスピーカーから音声でON/OFFもできます。このほか、G300と同じアプリで管理できる+Style ORIJINALシリーズのセンサーやカメラなどを使えば、人感センサーで人が部屋からいなくなったり、ドアを閉めたら掃除を開始するといったことも可能です。

▲充電する場所には、左右0.5m、正面1.5mとそれなりのスペースが必要

かなり気に入ってしまったのですが、導入する上で気を付けなければいけないポイントもあります。

何といっても重要なのは部屋(床)の整理。掃除の前段階で、部屋の整理整頓が必要になるのは本末転倒な気もしますが、ロボット掃除機が快適に掃除をしてもらうためには必要不可欠。床に荷物が置いてあったり、服が脱ぎっぱなしだったりすると掃除が捗りません。

上記に関連しますが、我が家では猫の水飲み皿の下に、小さなタオルを敷いているのですが、これを巻き込んでしまうことがありました。この場所を一段高くするなどの工夫が必要かもしれません。



また、ソファの下など狭い隙間にも潜って掃除をしてくれるので、思わぬところに入り込み、家電のコードにに絡まって身動きが取れなくなっていることが1回だけありました。

▲コードが絡まり、身動きが出来なくなったG300

この時は、アプリ上に「サイドブラシの異常を検知しました」とのエラーが出ていました。



このように、買って来ればそのまま使えるというものではない(もちろん、常日頃から整理整頓が行き届いている家庭なら別ですが)のですが、多少準備をしてでも導入するメリットは大きいと感じました。

何より、いつも部屋を片付けなさいといってもなかなか片づけない子供が、「掃除機が通れないから」というと​​​率先して床を片付けてくれます。最初だけかもしれませんが、これが習慣化のきっかけになれば......と期待してしまします。