自動的に新機能が追加されていくWindows 10。最新のバージョン1903には、「切り取り&スケッチ」という便利なツールが用意されている。

「切り取り&スケッチ」は画面をキャプチャーするツールだが、キャプチャーしたあとの画像編集機能が充実しているのだ。

今回は、「切り取り&スケッチ」の基本的な使い方を紹介しよう。


●「切り取り&スケッチ」で画面をキャプチャーする方法
最新版のWindows 10(バージョン1903)には、「切り取り&スケッチ」というツールが標準で用意されている。これは、画面をキャプチャーし、加工して画像ファイルとして保存できるツールだ。

「切り取り&スケッチ」を起動するには、スタートメニューの検索ボックスに「切り取り」と入力し、表示された「切り取り&スケッチ」を選択すればよい。


Windows 10に用意されている「切り取り&スケッチ」


画面のキャプチャーは左上のボタンで行う。
[新規]をクリックすると画面全体が暗転し、上部にボタンが表示される。各ボタンの機能は次のとおりだ。
・[四角形]……マウスをドラッグして四角形の形で画面をキャプチャーする。
・[フリーフォーム]……マウスをドラッグして自由な曲線で画面をキャプチャーする。
・[ウィンドウ]……キャプチャーするウィンドウをクリックして指定する。
・[全画面]……全画面をキャプチャーする。
・[閉じる]……画面のキャプチャーを中止する。



[新規]をクリックしたあと、上部のボタンでキャプチャーの方法を指定する。



[新規]をクリックしたあと、上部のボタンでキャプチャーの方法を指定する。



[四角形]をクリックした場合、マウスをドラッグして範囲を指定する。



指定した範囲が画像として取り込まれる。


なお、[新規]ボタン右側の下向き矢印をクリックすると、3秒後/10秒後のキャプチャーもできる。これは、ボタンのクリック直後にキャプチャーできないスタートメニューなどのパーツをキャプチャーするとき便利だ。キャプチャーを遅らせることで、その間に画面を用意できるわけである。


[新規]ボタン右側の下向き矢印をクリックすると、3秒後/10秒後のキャプチャーもできる。



●キャプチャー画像の加工と画像ファイルとしての保存
キャプチャーした画像は、すぐに取り込まれて表示される。
画面上部に並んでいるのが描画・編集用のボタンだ。
各ボタンの機能は次のとおりだ。
・[タッチによる手書き]……タッチ操作で描画するときオンにする。
・[ボールペン]……ボールペンの線を描く。
・[鉛筆]……鉛筆のような線を描く。
・[蛍光ペン]……蛍光ペンの線を描く。
・[消しゴム]……描いた線を消す。
・[定規]/[分度器]……画面上に定規/分度器を表示して、直線や曲線を描く。
・[トリミング]……画像の不要な部分を削除する。

なお、編集した画像を保存するなら、右上の[名前を付けて保存]ボタンをクリックする。画像は「PNG」「JPEG」「GIF」の形式で保存可能だ。

右上の[・・・]をクリックしてメニューの[設定]を選択すると、設定画面が表示される。[切り取り領域のアウトライン]をオンにし、[色]と[太さ]を指定すれば、キャプチャーした画像に自動的に枠線を付けることも可能だ。


[ボールペン]や[鉛筆]のボタンをクリックしたあと、画像上で描画する。



定規を表示して直線を引くこともできる。定規の角度は2本指を当てて回転するか、定規にマウスポインタを合わせてホイールを回転する。[定規]のボタンをクリックすると、分度器のボタンにも変更できる。



ボールペンや鉛筆の色・太さを変更することもできる。



「切り取り&スケッチ」の設定画面。[切り取り領域のアウトライン]で、キャプチャーした画像に自動的に枠線を付けることもできる。



井上健語(フリーランスライター)