【ソウル聯合ニュース】韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領が法務部長官候補に指名したチョ国(チョ・グク)前青瓦台(大統領府)民情首席秘書官は日曜日の25日も、人事聴聞会の準備のためソウル市内の事務所に出向いた。チョ氏は娘が高校生のときに医学論文の筆頭著者に名を連ね、大学や大学院に不正入学したとの疑惑が持ち上がっていることについて、「改革主義者になるため努力したが、子供の問題には安易な親だった」と謝罪しながらも、「文在寅政権の(検察)改革任務を全うするため、いかなる努力も惜しまない」と述べた。

 また疑惑に関して、「当時存在した法や制度に従ったとしても、その制度に接近できなかった多くの国民や若者の心に傷を与えてしまった」として、国民に対し「大変恐縮している」と述べた。チョ氏が同疑惑で謝罪するのは初めて。

 チョ氏を巡っては最大野党の自由韓国党などが指名撤回を強く求め、チョ氏の娘が進学した名門大・高麗大などでは学生たちが真相解明を求め集会を行うなど、世論が悪化している。チョ氏は23日に家族が投資したファンドの全額(10億5000万ウォン=約9100万円)と家族が運営してきた学校法人を社会に還元すると発表したが、娘を巡る疑惑については言及しなかったことを問題視する声が上がっていた。