【AFP=時事】サウジアラビアで20日、21歳以上の女性に対し、男性後見人の許可を得ることなく旅券(パスポート)を取得し国外旅行を認めるという、同国にとって画期的な規制緩和の適用が始まった。当局が発表した。

 旅券発給当局は「(後見人からの)許可を受けていない21歳以上の女性についても、パスポートの新規発給や更新、および国外旅行の申請受け付けを開始した」とツイッター(Twitter)で発表した。

 サウジ女性は長らく、夫や父親をはじめとする男性親族の「後見人」の許可がなければ旅券取得や国外旅行が認められず、この制約は国際的な批判を招いていた。

 ムハンマド・ビン・サルマン(Mohammed bin Salman)皇太子は、世界でも同国だけで禁止されていた女性の車の運転の解禁を含め、一連の改革を行っている。その一方で、この男性後見人制度から逃れようとする複数のサウジ女性らの訴えが、世間の耳目を集めている。

 今月にはこの他、女性にも男性と同様に、出産や結婚、離婚などを公的機関に届け出る権利と、未成年の子の保護者として認められる権利も与えられた。

 ただ、男性は女性を保護する立場であるという考えが伝統的にある同国では、今回の規制緩和を「非イスラム的」と批判する声も上がっている。

【翻訳編集】AFPBB News