旬をぜいたくに味わえる料理、とうもろこしの炊き込みご飯。

食欲をそそる香りと、身の自然でやさしい甘みがご飯とあいまって、最高ですよね。そんな夏の大人気メニューを、もうひと手間かけて格段においしく変身させてみませんか?

今回ご紹介するレシピは『焼きもろこしの炊き込みご飯』。炊く前に“焼く”というプロセスを加えれば、香ばしさ漂う至高のごちそうに……。

●『焼きもろこしの炊き込みご飯』

材料(3〜4人分)

とうもろこし(小)……1本(220〜230g)

米……2合(360ml)

下準備

・米は炊く1時間前に洗い、ざるに上げて20〜30分おく。口径18〜20cmの厚手の鍋に入れ、水2カップを加え、20〜30分おいて浸水させる。

・とうもろこしは皮をむき、ひげを取る。

(1)とうもろこしを焼く

ガス台に焼き網をのせ、とうもろこしを置く。強火にかけ、全体に焼き色がついたら火を止め、粗熱を取る。このあと炊くので、中まで火が通る必要はなく、表面が焦げればOK。

【point】網は家になければ100均で売っているものでも大丈夫! とうもろこしを焼く際は、パチパチと音がします。ころがす際は菜箸よりも、トングなど安定感の高いものを使って。

(2)しんから身を切り取る

とうもろこしの長さを4等分に切り、立てて置いて身を切り取る(正味約120g)。米の鍋に酒大さじ2、塩小さじ1/2を加えて混ぜ、とうもろこしをのせる。

【point】身を取るときは、なるべく無駄にしないように! しんが六〜八角形になるように切り取るとベストです。

(3)鍋で炊く

鍋にふたをし、5分ほど中火にかけて煮立て、そのまま2〜3分炊く。弱火にして10〜12分炊き、火を止めてそのまま10分ほど蒸らす。ふたを取り、底からさっくりと返すように混ぜたらでき上がり。

【point】厚手の鍋がなければ、炊飯器でも炊けますよ。

ああ、なんということでしょう……!

やはり、わざわざ焼いただけあって香ばしいことこの上なし!

身に焦げ目がついているだけで、ビジュアル的にもめちゃくちゃ上がりますよね。炊きたてはもちろんのこと、おにぎりにしてお弁当に持っていくのもいいな。きっと朝からずっとお昼ごはんのことを考えてわくわくしちゃうんだろうな(笑)。

そのひと手間でごちそうに。『焼きもろこしの炊き込みご飯』この夏イチオシです。

料理/大庭英子 写真/大沼ショージ 文/編集部・持田

『「いま」作りたいものが全部ある!野菜たっぷり おかず122品。』(オレンジページ刊)より)