アップルジャパン(東京都港区)は16日、スマートスピーカー「HomePod(ホームポッド)」を23日より発売すると発表した。16日より予約を開始した。アップルのAI(人工知能)アシスタント「Siri(シリ)」を搭載、Apple Musicと連携することで何百万曲もの音楽の中からお気に入りの曲を見つけることができる。

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 2018年2月にアメリカ、オーストラリアで発売され、今年1月には中国でも販売が始まったHomePodが、いよいよ日本でも発売される。スマートスピーカーといえば、AIアシスタントの機能に注目されがちだが、HomePodは、アップル独自のサウンドテクノロジーによるクオリティの高い音質も特徴だ。

 スピーカーの上部にはアップルが独自開発した高偏位ウーファーが上向きに設置され、深みのある低音を生み出す。高さ172mmと小型ながら、パワフルなサウンドで没入感のあるオーディオ体験が楽しめるという。また、空間認識機能により音響特性を自動分析し、置かれた場所に合わせて最適なサウンドに調整する。

 Siriや音声認識により、音楽の好みを学習してユーザーに合った楽曲をレコメンドしたり、HomePodに話しかけることで、HomeKitに対応したスマート家電をコントロールすることもできる。学習した楽曲の好みはデバイス間で共有可能。

 今秋リリース予定のiOS 13では、家族の声を聴き分けられるようになるという。再生中の音楽や動画を他のデバイスに送信できるAirPlayを使い、複数のHomePodをコントロールすることも可能だ。また、大音量で音楽を再生しているときでも、部屋の反対側から「Hey Siri」と呼びかける声を認識して操作ができる。

 HomePodは、セキュリティやプライバシーにも配慮されている。データがエンドツーエンドで暗号化されているため、アップルでさえアクセスすることはできない。また、リクエストや検索情報は匿名化されたうえ、個人と関連付けられていないため個人情報として利用されることはないという。

 価格は3万2,800円(税抜き)、ホワイトとスペースグレイの2色が用意されている。iPhone 5s以降、iPad Pro、iPad Air以降に対応している。