ガンズ・アンド・ローゼズは、「ガンズ・アンド・ロゼ」という商品名のビールを販売している、米コロラド州のオスカー・ブルース醸造所を2019年5月に商標権侵害で訴えていた。

ガンズ・アンド・ローゼズは、「ガンズ・アンド・ロゼ」という商品名のビールを無許可で販売していた米コロラド州のオスカー・ブルース醸造所との商標権侵害訴訟に終止符を打つことに同意した。米現地時間8月12日にバンドの弁護士が裁判所に提出した書類によると、7月31日に両者は和解に向けて原則的に合意しており、訴訟取り下げにつながる書面の作成に取り組んでいる、とロイター通信が報じた。

5月9日の当初の訴状によると、オリジナルメンバーであるアクセル・ローズ、スラッシュ、ダフ・マッケイガンによるガンズ・アンド・ローゼズは、醸造所には「不正製品の販売を継続し、ガンズ・アンド・ローゼズの許可、ライセンス、同意なくしてバンドの善意、名声、知名度を利用した取引を行う権利はない」と訴えていた。バンドは請求金額を特定しない損害賠償を求めており、醸造所がTシャツ、シール、バンダナなどのグッズも販売していると主張した。

その一方、ガンズ・アンド・ローゼズは先日、ロングラン中の再結成ツアーの延長を発表した。「ナット・イン・ディス・ライフタイム・ツアー」の北米秋レグは、9月25日のノースカロライナ州シャーロット公演を皮切りに再開し、11月1日と2日にはネバダ州ラスベガスでの2夜連続公演も予定している。オリジナルメンバーであるローズ、スラッシュ、マッケイガンが参加している同ツアーは、もともとは2016年4月から2018年12月までの開催を予定しており、音楽史上もっとも高い興行収入を記録した。

1993年の『ザ・スパゲッティ・インシデント?』以来、初めてマッケイガンとスラッシュが参加した2008年の新作『チャイニーズ・デモクラシー』に関するRock Cellar誌の最近のインタビューで、スラッシュはバンドが「まだスタート地点」にいると語った。