スイス紙が報道「だから、フェデラーはナイキからユニクロに変えた」

 テニス界の生けるレジェンド、ロジャー・フェデラー(スイス)は昨夏から日本の衣料ブランド「ユニクロ」と契約し、試合用のウェアは同社のものを着用している。当時は10年総額3億ドル(約319億円)と報じられた。フェデラーは母国スイスでユニクロを選んだ理由について初告白している。

「だから、フェデラーはナイキからユニクロに変えた」と見出しを打って報じているのは、フェデラーの母国・スイス紙「ブリック」だ。フェデラーはシンシナティでのツアーを前にウェアのメーカー変更について語ったことを紹介している。

「彼の額からNIKEがなくなる? 当初、それは多くのファンにとって想像できないことだった!」。記事ではトレードマークだったナイキ社のハチマキが消えたことを振り返った上で「しかしながら、時間とともに史上最高のプレーヤーのファンにUNIQLOのロゴも受け入れられるようになった」とこの1年で「ユニクロのフェデラー」が定着してきたことを伝えている。

 フェデラーは今回初めてメーカー変更を決めた理由について語ったといい、記事ではまず「それは言われているような、将来的には年3000万ユーロ(約33億円)とされる金銭面だけではないようだ」と指摘。その上で、フェデラーはユニクロについて「価値を置いているものが好きだ」と明かしたことを紹介している。

フェデラーが語ったユニクロを選んだ理由「人となりに興味を持ってくれた」

「ユニクロ・ファミリーのトップからアンバサダーまで、この価値を代弁している。スポーツどう打ち込み、他者とどう向き合っていくか」

 そうでなかったとしたら「パフォーマンスだけが物差しになってしまう」とし、「彼らが僕を父、家庭人、夫、そして選手として、その人となりに興味を持ってくれたことに心を動かされた」と語ったという。ユニクロ側は選手としての能力、知名度のみならず、人格的な面を含めて評価。それがフェデラーにとってユニクロとの契約に至る要因の一つとなったようだ。

 すでに全米オープンの新ウェアも発表されており、新たな戦闘服とともに決戦の舞台に立つフェデラー。「UNIQLO」のロゴとともに、衰え知らずの強さを世界に発信する。(THE ANSWER編集部)