どこかでご飯を食べるため、空いているお店を探してフロアをグルグル... 誰もが1度は経験したことがあるだろう。

相模鉄道横浜駅の駅ビル「相鉄ジョイナス」では、そんなことをしなくてもすぐに入れるお店を見つけることができる。


すぐに入れる店が一目でわかる(画像は夏彦@sinatuhiko613さん提供)

相鉄ジョイナスのデジタルサイネージでは、お店の写真の横に「空」「5分以上待ち」「10分以上待ち」などの表示がされている。わざわざフロアを歩き回なくても、お店の空き情報が分かるのだ。

このサービスに対し、ツイッターでは、

「これ画期的ですよね!!」
「教えてくださった一覧、便利ですね。横浜出身の妻も感心してました」
「子連れには神...全国に広まって欲しいですね!」

といったリプライ(返信)が寄せられている。

Jタウンネットは2019年8月5日、相鉄ジョイナスを運営する相鉄ビルマネジメントに話を聞いた。

スマホでも確認できる

相鉄ビルマネジメントの販促担当者によれば、サービスは2018年2月1日より本格導入。館内8箇所に設置されたデジタルサイネージのほか、ジョイナス公式サイトにあるページで見ることもできる。


スマホ・パソコンからも確認できる(画像は専用サイトより)

サービス名は「VACAN(バカン)」。提供するバカンは相鉄グループと横浜郄島屋で取り組んでいるアクセラレーションプログラム(新興企業に対する協業・出資を目的とした募集)の応募企業だという。

館内の飲食店はランチの時間帯を中心に常時混雑しており、周辺施設に利用客が流出、周辺飲食店が増加したという背景があるとのこと。このサービスを導入することで顧客満足度の向上を図っているといい、サービス導入の効果を、

「肌感ですが、立ち止まって見てくれているお客様も多くいらっしゃりジョイナス内の飲食店を利用してくれるきっかけになっていると思います。また、普段通らない場所にある店舗でも空席があるから行ってみようと館内回遊にもつながっていると思います」

と話している。

バカンの広報担当者によれば、混雑状況は飲食店内や通路に設置されたセンサーやカメラにて自動検知しているといい、スタッフの負担も軽い。

商業施設だと横浜高島屋、大丸(東京店・札幌店)、阪急うめだ本店など、そのほかトイレ、会議室、空港の保安検査場、宿泊施設になどに展開しているという。

今後のサービス展開に期待だ。