旬のフルーツを贅沢に使った華やかな「フルーツサンド」は、見ているだけでもテンションが上がる!

今回は今食べておきたいフルーツサンドの名店を、都内で10店ドドンとご紹介しよう。



手前)「シャインマスカットのフルーツサンド」(800円)奥)「宮崎県産完熟マンゴーとゴールドキウイのフルーツサンド」(800円)
もはや“アート”な断面美に惚れ惚れ!『ジュールヴェルヌコーヒー(JULES VERNE COFFEE)』

JR高円寺駅から徒歩10分。旧国鉄社宅をリノベーションした高円寺アパートメントの一角に、今話題の人気店『ジュールヴェルヌコーヒー(JULES VERNE COFFEE)』はある。

同店を訪れる人のお目当ては、一度見たら忘れられないほどの美しさ&美味しさで提供されるフルーツサンドだ。時期毎に、旬のフルーツを使って作られるフルーツサンドは、何度も訪れたくなるほど絶品。



山梨県産を使用した「シャインマスカットのフルーツサンド」は〜9月頃まで提供予定

やはり気になるのは、この美しい断面がどのように生み出されているかというところ。

ベーカリーから仕入れるしっかりと密度はありつつ、耳まで柔らかな食パンに、北海道産の高脂肪乳生クリームを使用した甘さ控えめの生クリーム、そして旬のフルーツをサンドしたら、そのまま数時間馴染ませる。そして提供直前、店主・小山さんが魂を込めて切る。

何か道具に秘密があるのかと思いきや、温めたパン切り包丁を使っているだけというのだ。

パンを切るのではなく、フルーツと生クリームを切る事を第一に考えながら絶妙な力加減で切ることで、美しい断面が生み出されているのである。



宮崎県産の完熟マンゴーと、ゴールドキウイの相性も抜群!

この日は「シャインマスカットのフルーツサンド」と「宮崎県産完熟マンゴーとゴールドキウイのフルーツサンド」をオーダー。

どちらも頬張った瞬間、真っ先にフレッシュなフルーツの果汁が弾け、その後を甘さ控えめのクリーム、食パンと三位一体になった美味しさが楽しめる。



珈琲のいい香りが漂うおしゃれな店内。14時以降にはかき氷も用意

11時30分〜14時まで数量限定販売(平日は30名分、土日祝は40名分)の「フルーツサンド」は、休日ともなればオープン直後に売り切れることもあるという大人気ぶり。

11時15分に名前を記入するボードが店先に出されるので、そこに記名して順番を待とう。

記名した順にだいたいの入店目安時間が記載されているので、その時間の10分前までは高円寺周辺の散策に出かけたり、高円寺アパートメントに入るショップを巡ったりと好きに時間を使うことができるのも嬉しい。



「アイス・カフェオレ」(650円)

自家焙煎珈琲専門店として、店主小山さんの地元茨城で 『太陽と月の珈琲』という店名で営業していた 『ジュールヴェルヌコーヒー』。もちろん高円寺に移転後も、珈琲へのこだわりと愛情は健在。

珈琲豆を購入した人には、好きな珈琲一杯無料(11:30〜14:00は珈琲の種類に限りあり)というサービスも行っている。

こだわりの珈琲とともに、美しすぎる断面のフルーツサンドを味わってみてはいかがだろう?




「スペシャルフルーツサンド」(800円)
鮮度の良さが見た目から伝わる!絶品フルーツサンド『パーラーシシド』

世田谷区・下高井戸駅を降りてすぐにある『パーラーシシド』。同店は、創業約100年の老舗青果店『宍戸鉄男商店/フルーツショップ マルシ』が、2017年にリニューアルオープンしたフルーツパーラーである。

同店の名物は、「フルーツサンド」。なかでも「スペシャルフルーツサンド」は、通常のフルーツサンドよりも果物が大きくカットされており、迫力のビジュアルで登場する人気NO.1メニュー。



「ぶどう2種サンド」※提供は〜11月頃まで(予定)

フルーツの甘みを引き立てる、乳脂肪分36%の生クリームを使用し、甘さ控えめに作られるクリームは、あっさりとしていて飽きの来ない味わいに仕上げられている。

また、特にこだわり、厳選したものを仕入れるという10枚切りの食パンも、しっとりと優しく柔らかな口当たりで美味。

ここに大きく豪快にカットされたイチゴ、キウイ、黄桃の3種のフルーツが、一口ごとに異なるフレッシュな美味しさを加えてくれるのだから、堪らない。

また、フルーツサンドの脇には、旬のフルーツが2種盛られるのも嬉しい。この日はキウイとプラム。



「いちごサンド」と「レモンサンド」

旬のフルーツを使用した期間限定のフルーツサンドも見逃せない。この時期ならば「ぶどう2種サンド」がおすすめ。

この日は、「長野パープル」と「シャインマスカット」をハーフ&ハーフでオーダー。口の中でプリッとぶどうの弾ける感覚がクセになる一品だ。

定番メニューからは「いちごサンド」と「レモンサンド」をセレクト。



「レモンサンド」には、岩塩と粗挽き胡椒をかけて召し上がれ

特にユニークなのが「レモンサンド」。レモンの果肉と干しぶどうをクリームに混ぜ込み、サンド。

そのままでもレモンの新鮮な酸味に、干しぶどうの甘みがいいアクセントなり絶品のサンドイッチだが、ここにさらに岩塩と粗挽き胡椒をかけて食べるのが『フルーツパーラーシシド』流。

お酒好きのオーナーの発想から誕生した同メニューは、ワインのお供に最適の一品。ぜひテイクアウトして自宅でワインと合わせて、楽しんでみて欲しい。

長年の青果・果物業を続けるなかで育んできた、フルーツへの愛情を存分に注ぎこんだスイーツは、まさに老舗が生んだ渾身の一品。フルーツ好きならば、一度は訪れておきたい名店のひとつだ。


定型を越えた、美しすぎるフルーツサンドだ!



「杉窪章穝氏監修 フルーツサンド」(2,100円)※数量限定、野菜ビュッフェ+パンかご飯セット
“フルーツサンド”の常識を覆す大胆で華麗なビジュアルに注目!『Furutoshi』

華やかなビジュアルと美味しさで話題となっているのが、ソラリア西鉄ホテル銀座2階に位置するレストラン『Furutoshi』のモーニングで提供中の「フルーツサンド」だ。

“サンド”という名前にとらわれない大胆で斬新なビジュアルに「え?これがフルーツサンド?!」と思わずにはいられない。



生クリームにヨーグルトもプラスし爽やかな味わいに仕上げている

そんな唯一無二の「フルーツサンド」を生み出したのが代々木上原の超人気ベーカリー『365日』の杉窪章穝氏だ。

なんと言っても素晴らしいのは、口に運んだ時の食パン、生クリーム、フルーツの一体感。

これはフルーツをバットの上に並べ、その上から生クリームと、福岡県産みなみの穂と、北海道産ゆめちからの2種をブレンドして作られる「365日食パン」をのせた状態で1日寝かせる工程から生み出されるという。



朝にぴったりの軽やかな食べ心地

1日寝かせることで、生クリームの糖分とフルーツの糖分や酸味などが調和していく。口に運んだ時、オープンサンドのようにフルーツが主張しすぎることなく、三位一体となるのが美味しさの決め手となっているのだ。

モーニングでしか味わえないこの「フルーツサンド」は、早起きしてでも食べたい一品である。




8切れが多い人には「フルーツサンド」(ハーフサイズ800円)がおすすめ
老舗の味を継承!あの味にまた会える!『ホットケーキパーラーFru-Full(フルフル)』

赤坂にあるホットケーキパーラー『ホットケーキパーラーFru-Full(フルフル)』は、2012年3月に惜しまれつつ閉店した老舗フルーツパーラーの味を継承するお店である。

同店がオープンしたのは、2013年4月。幅広い世代に親しまれてきた老舗フルーツパーラーの味を、守り続けたいという想いから誕生したお店だ。

ここの名物のひとつが「フルーツサンド」だ。美味しさと美しさを兼ね備えた一品ゆえ、遠方からも多くの人が訪れるという。



平日でも客足が絶えることなく満席になることも多いという

老舗フルーツパーラーでは、今よりもフルーツは薄く切られていたが、『ホットケーキパーラーFru-Full(フルフル)』開業時にもっとフルーツの食感を楽しめるようにと現在の形になったという。

動物性と植物性の生クリームをブレンドした、甘さひかえめのクリームに、マンゴー、キウイフルーツ、パイナップル、イチゴが整然と並ぶ様子は、一度見たら忘れられない美しさだ。

※写真のフルーツの内容は撮影時のもの。現在はマンゴー、キウイフルーツ、パイナップル、イチゴを使用




「フルーツサンド」※フルーツの内容は時期により異なる
名店『ペリカン』の食パン使用の絶品サンド『フルーツパーラー ゴトー』

旬のフルーツを存分に楽しめると人気の『フルーツパーラー ゴトー』は、1946年創業の老舗果物屋が開いたフルーツパーラー。

フルーツパフェと並んで人気なのが、1949年創業の老舗パンの名店である「ペリカン」から仕入れる食パンを使用して作る「フルーツサンド」。

バナナ、スイカ、2種のキウイ、パインの5つの味が楽しめる。

ペリカンの食パンがもつ優しい甘みと香りが、フルーツとクリームの甘さをほどよくアシスト。フワッと口から無くなっていく儚さに、何個でも口に運びたくなる。


銀座千疋屋も、鉄板の手土産だ!



「フルーツサンド」(1,080円)
開業から100年近く愛され続ける『銀座千疋屋』

超老舗果物店『銀座千疋屋』の定番であるフルーツサンドは長く広く愛されている。

大正時代に『銀座千疋屋』が果物売り場の2階にフルーツパーラーを開業。なかでもフルーツサンドは質の高い果実をリッチな生クリームで仕上げた味付けが瞬く間に人気となり、銀座の美食家の紳士淑女を唸らせてきた。

みずみずしさを活かしたメロンやリンゴに合わせたいい案配の生クリームのさじ加減が好評だ。

さらにハムサンドも盛り合わせて、甘党にも、そうでない方にもOKなように二つの味を用意するのが、現場の気遣いとしてはおすすめ。




「フルーツサンドウィッチ」
フルーツを知り尽くした老舗の贅沢サンド!『資生堂パーラー 銀座本店 サロン・ド・カフェ』

100年以上の伝統を誇る「資生堂パーラー 銀座本店」。『サロン・ド・カフェ』からは、厳選したこだわりのフルーツ7種類を贅沢に使用した、見た目も可愛らしいフルーツサンドウィッチを紹介。

毎月1種類、旬のフルーツを取り入れている。

甘さ控えめでなめらかな口当たりの生クリーム、フルーツの酸味、軽くトーストしたレーズンパンの香ばしさと甘みが見事にマッチした一品を、ぜひ堪能してみて!




「フルーツサンド」
昭和レトロな雰囲気も魅力『サンドイッチとコーヒーの店 カリーナ』

子どもの頃や学生時代に食べていたような懐かしいパンに出会いたいなら『サンドイッチとコーヒーの店 カリーナ』を訪れて欲しい。

同店の「フルーツサンド」は、パイナップルとみかんと生クリームという王道スタイル。パン生地のしっとり感を保つため、工場から届いた焼きたての状態ですぐに耳をカットするのがポイント。

食パンのふわんとした感じと具とのバランスが絶妙で何個でも食べられてしまいそう。




「ブリーチーズ、リンゴ、蜂蜜のハーモニー」 ※メニューは時期などによって異なる
こだわりのバゲットに生リンゴの意外性『CAMELBACK sandwich&espresso』

最近代々木公園界隈で人気の店がこちら。

よくありがちなサンドウィッチとは一線を画す、生リンゴとブリーチーズにアカシアの蜂蜜というマッチングが絶妙な大人の甘いサンドウィッチ。

テイクアウトして楽しみたい大人のフルーツサンド、ぜひお試しあれ。




大丸東京店8階に位置
京都の老舗喫茶店の味わいを東京駅で堪能『イノダコーヒ』

1940年(昭和15)創業の老舗喫茶店『イノダコーヒ』。京都市内に8店舗を構え、観光や出張で京都を訪れた時には、必ずここに立ち寄るという人も多いのではないだろうか?

そんな名店の味わいをそのまま楽しめるのが『イノダコーヒ 東京大丸支店』なのだ。

長い伝統によって培われた製造方法と職人のこだわりにより作り出されるオリジナルブレンドコーヒーの味わいはもちろん、ほっと寛げるレトロな趣のある店内に至るまで、そのこだわりを東京にいながら感じることができるのだ。



「フルーツサンド」(950円)

そんな老舗喫茶店の「フルーツサンド」も絶品である。バナナ、黄桃、パイン、みかん、キウイ、リンゴの6種のフルーツをたっぷりと使用しており、ひと口毎に違ったフルーツの美味しさを堪能することができる。

オーダーが入ってから、ホイップクリームとカットフルーツを混ぜ合わせており、できたての味わいを楽しめるのも嬉しい。春先になるとイチゴが加わるので、ぜひ試してみてほしい。