9月に開かれるラグビーワールドカップ(W杯)日本大会を盛り上げようと、大阪府東大阪市の農家がラグビーボール形の野菜作りに燃えている。

 試合会場の一つである東大阪市花園ラグビー場の目の前にある松原功典さん(86)の10アールの畑では、根元と頂点がとがったキャベツの品種「みさき」を16日まで収穫。現在は長円形のスイカが最盛期を迎えている。この他、メロン、カボチャ、ミニトマトなど、いずれも長円形の品種を育てて、一部は地元のJAグリーン大阪の直売所へ出荷している。

 松原さんは大阪英田農協(当時)の職員だった25年前、高校生ラグビーの聖地といわれる同地の農業を盛り上げようと活動を開始。2016年には、地元農家10人と「ラグビーボール形野菜を作ろう会」を結成し、栽培に励んできた。

 同会はW杯を「これまでの活動の集大成」と位置付ける。会長を務める松原さんは「国内外からの観戦客にラグビーボール形の地元野菜を見せたい」と意気込んでいる。