「週休3日制」を導入した、とある企業の代表取締役による投稿が、ネット上で話題となっている。投稿に対し「とても理想的。とてもホワイト」などと称賛の声があがっている。

2017年6月から導入しているという週休3日制について、J-CASTニュースが取材をしたところ、その「すごさ」が見えてきた。

「毎日が『休日』か『休日明け』か『休日前』」

企業に設置する無人コンビニの製造・販売・運営を行う「600株式会社」の久保渓代表取締役は2019年7月16日、自身のツイッターに、

「弊社(600株式会社)が採用してる水土日休みの週休三日制なら、毎日が『休日』か『休日明け』か『休日前』なんです。これって凄くないですか?」「ちなみに明日は水曜だから休み!だから、全力で今日も頑張るよ!仕事やり切るよ!」

と投稿した。同時に投稿された画像は、「日」「水」「土」曜日が赤色で休日を、それ以外が水色で平日を表し、「水曜日を休日とすることで、毎日『昨日休んだから』or『明日休みだから』を実現」とうたっている。

この投稿は19日20時現在、7万9000リツイート以上され、いいねは20万を超えている。

ネット上では

「本当に本当に 素晴らしい」「とても理想的。とてもホワイト」

など制度を羨む声が相次いだ。

またリプライ欄には、「労働時間」や「制度について」の質問も多数寄せられ、久保氏が、

「弊社の場合、1日8時間勤務です!僕は子育て中なので、残業ほぼせず平日夜と水土日は子育てしてます!」「完全週休三日制です!」

と回答することで、ますますうらやむ声が溢れ出した。

週休3日制は確かにうらやましい。だがしかし、会社にとっては週休2日制よりも不利益になってしまうなど、弊害はないのだろうか。J-CASTニュースは7月18日、久保氏に取材した。

社員「2日連続で有給取ると5連休になる」

600は、創業した2017年6月から「週休3日制」を導入している。

「成果を最大化するための週休3日制なので、(導入することで週休2日制よりも)パフォーマンスが4/5になることは望みません。特に取り組むべき仕事については、お互いに優先順位が正しいかどうかを確認しあい、優先順位の低い仕事を定期的に見直して捨てることを意識しています。(見直すスパンが)1日だと突発的な予定が入って予定が狂うことも多いですし、1週間だと長過ぎて途中にダレることもあるので、水曜休みの週4日勤務が最も融通が効き、結果として成果が高いと信じます」(久保氏)

また週休2日に比べると会社にとって不利益になるのではないかという質問に対しては、こう語る。

「今の所不利益はありませんが、社員が増えて制度として悪用されたり、既得権益化してしまったりということが発生した場合は将来的に見直すかもしれません。600として、お互いを信頼し、この制度が長く続くと良いなと願っています」

導入から2年、週休3日制による不満はでていないようだ。社員からは、

「モチベーションが下がらない」「仕事したくない日がない」「強制的に生産性を上げようとする動きになるので成長する」「2日連続で有給取ると5連休になる」

などの反響や影響があったという。

(J-CASTニュース編集部 井上祐亮)